BLOGしょう先生のブログ

子どもの矯正、いつ始める?

おはようございます。昨日、リバーモールにある「しま食堂」でランチを頂きました。しま食堂の店長さんは私の小学校時代、野球チームに所属していたころの先輩です。野球もとても上手で、ずっとベンチを温めていた私と違い、レギュラーでバンバン活躍されていた方です。

ランチもおいしくいただいた後、しま食堂の店員さんから、矯正について質問をいただいたので、そのことについて書きたいと思います。

そろそろ始めた方が良いとは思ってたんだけど…

親御さんからよく言われる言葉があります。

「学校検診でそろそろ矯正した方が良いと言われてるんだけど、まだいいかな…」

「歯科検診で先生に矯正勧められたんですけど、なかなか踏み出せなくて…」

そうですよね。矯正治療はほとんどの場合で保険が使えないため、高額になりますし、いつかは歯ならびが勝手に良くなるのではないかと、淡い期待を抱くお気持ち、とても分かります。

でも、私にはそう仰るお母さまの5年後の姿が見えます。

「あの時やっといたらよかった…」

そうなんです。やらなかったお母さまは、総じて後悔するんです。

やるか、やらないか。夏休みの宿題と同じです

話は変わりますが、子どもたちに、宿題をさせるお父さんやお母さんって、なぜ子どもに宿題をさせるのでしょうか?それは、子どもが後々困るのを分かっているから、ですよね。

子ども自身はまだ幼く、ここで頑張らなければどうなるのかが分かっていないから、親から見ていると、子どものやらなさ加減がもどかしいってところだと思います。

私たち歯科医師も同じです。みなさまのお子さんたちが大きくなった時に困るのを分かっているから、矯正を勧めます。でも、親御さんは(もちろんお子さんも)歯科の経験がないので、ここで治療しなければどうなるのかが分かっていないから、なんとなくもうちょっと後でもいいかなって思ってしまうのだと思います。

この「結論の先延ばし」が、良い結果を生むことは少ないってこと、大人は知っているんです。でも大人になっても、結論を先延ばしにする癖って、なかなか治らないですよね。

ちなみに今、矯正治療をお悩みのお母さまに質問です。お母さま自身が小学生の頃は、夏休みの宿題を先に終わらせる派でしたか?もし、ぎりぎりに慌てる派のお母さまでしたら、今すぐ矯正相談に行った方が良いですよ!小学生のころと同じく、あとで絶対後悔しますから。

反対に、計画的に宿題をこなしていたお母さまは、そのころから計画性が備わっていると思いますので、お母さまのペースでお考えいただければと思います。

私たち歯科の専門家からお勧めするのは、やらないと後々後悔するよって時だけです。

適齢期に達していないときは、治療をお勧めしないこともあります

矯正相談にお越しいただくことをお勧めしていますが、私たち歯科医師は、矯正相談に来られた方全員に矯正治療をお勧めするわけではありません。

お口の中の状態を見て、まだ早いと判断する場合もあります。その場合は、どのような状態になったら始められるのかを説明し、また3か月後に来てね、とか、1年後に来てね、とお伝えすることがあります。

「しま食堂」の山村店長からは、「早く始めないと、他の歯医者に行ったら、そこで矯正治療を始めてしまうこともあるんちゃう?」と言われました。

仰る通り、もしかしたら、他の医院に相談に行ったら、そこでは一刻も早くした方が良いですよ!と言われるかもしれません。矯正医の考え方は千差万別だからです。

ですが、私としては、お子さんの発育状況(口の発達状況や、精神的な発達状況)を見て、できるだけ装置を付けている期間を短くしてあげたいと考えているので、まだ早いと思った時は特に治療は始めません。それが結果的に、お子さんの負担を軽くしますし、お母さまも、子どもを通わせる頻度を少なくできると思っているからです。

私の考え方に、賛同してくださる方に、治療を受けて頂ければ嬉しいなと思います。

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