BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。昨日は雨が降りましたね。でも冬って感じはあんまりしなくて、今もまだ暖房いらずな生活が続いています。
さて、今日はちょっと週刊誌みたいな記事を書いてみたいと思います。(といいつつ、週刊誌を読んだことがないことに気づきましたが…あくまでイメージということでお許しください)
目次
歯医者でより良い治療を受けたかったら…
みなさんは良くも悪くも、口コミを大切にされると思います。ある方から「あそこの歯医者良かったよ!」と聞いたかと思えば、同じ歯医者なのに「なんか雑だった」とか違う口コミもあり、どこに行けば良いのか分からなくなる方も多いのではないでしょうか。
どこの歯医者であれ、少しでも良い治療を受けようと思ったら、どうすればよいのでしょうか?患者様に何かできることはあるのでしょうか?ここから先は私なりの考えですので、統計などは取っていませんが、みなさまの参考になれば幸いです。
まず、今日はポイント1「予約」編です
予約時に言ってはならない呪文
まず、診療予約を取る際に、「じゃ、一番遅い時間で」と言うのをやめましょう。
もちろん、分かっています。みなさん日常生活ってとっても忙しいですよね。お仕事や部活を頑張って、最後の時間ならなんとかぎりぎりいけるかもってことですよね。
最後の時間ならぎりぎり間に合うかもしれない!ってところを、頑張ってきてくださっていること、素晴らしいと思います。
でも、あえて少し視点を変えてみましょう。
みなさん、歯医者の予約が近づいてきた時にしていた最後の仕事を思い出してください。だんだん歯医者の時間が近づいてきて、焦りませんでしたか?あなたの今日の最後のお仕事、完璧でしたか?
歯医者に行くために、心のどこかに焦りがあったり、ソワソワしていたりしませんでしたか。何なら今日はもう歯医者キャンセルしてしまおうかな、なんて、ちょっと迷った時間も、ありませんでしたか。
大丈夫です、人間ってそんなものです。最後の時間って、いろんな雑念が入りますから。だって、今日一日、お仕事一生懸命頑張ったんですもんね。疲れていますよね、最後の時間は。
…それ、歯科医師も同じです。
みなさんが最後のお仕事の時、疲れていたように、私たち歯科医師も、最後の時間は疲れています。手を抜くつもりは毛頭ありません。それでも、人間ですから、疲れています。ですから、少しでも良い治療を受けたい場合は、最後の時間は避けることをお勧めします。
歯科は外科処置です
歯医者って、内科と外科のどちらかに分類するとなると、外科領域に分類されます。歯を削ったり、歯石を取ったりと、外科的な処置が多くあります。
ドクターXというドラマをご存知ですか。このドラマでも、ドクターXの大門先生は1日何件も手術をこなす設定になっていますが、周りの先生たちはその仕事ぶりについていけません。基本的に何件も手術をこなすことは難しいとされているからです。なのに、歯科では次々と休憩なしで手術をこなすことが求められます。
さらに、ドクターXの大門先生と私たち歯科医師が異なることがあります。歯科医院では患者様が動ける、話せる状態であるということです。全身麻酔で眠っている患者様と、完璧な麻酔科医のサポートがついている大門先生と異なり、手術中も患者様の動きや全身状態に気を配りながらの治療となるので、みなさんの想像を絶するストレスがかかります。
分かりやすい例えがなかなか思い浮かばないのですが、こんな例えはどうでしょうか。
みなさんが魚をさばくとします。そのときに、
「この魚、生きてるんです。急に魚がくしゃみをして、ビクって動くことがありますから、刃物が他の部位に刺さらないように気をつけながらさばいてくださいね。あと、痛かったら魚が目をぎゅっと閉じたり、尾びれを上に上げますから、その時は一旦さばくのをやめてください」って言われたら、どうでしょうか。
あなたは尾びれの動きに気を付けながら、冷静に魚をさばき続けられますか。そして、真剣にさばいていたら、後ろから子どもたちに「おなかすいたんやけど、それいつまでかかるん?」「もうだいぶ待ってるんやけど、早くしてよー」なんて言われたら、その対応もしなければなりません。
そんなことを1日中休憩なしでやっているのが、歯科医師だと思っていただければ、そのストレスが想像できるのではないでしょうか。
最後の時間はエンドレスに治療できる?
ここまでの記事を読んで、「いやいや、最後の時間は次の予約患者がいないから、エンドレスに治療してくれるやろ?それがええんやないか。」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそれは来院回数を減らすことができ、魅力と言えるかもしれません。ただ、これもあなたのお仕事に置き換えてみてください。1日の最後の最後に与えられた仕事、エンドレスに残業できますか?そして、部下が疲れ切った状態でエンドレスに仕事していたら、あなたはどう思いますか?その後輩が、良い成果を上げると思われますか?
私は、それは質の良い仕事であるとは思えません。思考力が低下している状態で長時間の治療は、治療のクオリティーの低下を招くのではないかと考えます。
まとめ:遅い時間は避け、できるだけ早めの時間を受診しましょう
以上の理由から、医療が人の手で行われている限り、早い時間や休憩明けの時間をおすすめいたします。いつか治療もロボットがするようになったら、そんな心配はないんですけどね。
いかがでしたか。週刊誌っぽかったでしょうか。明日もお楽しみに!