BLOGしょう先生のブログ

歯磨きすると、インフルエンザにかかりにくくなる

インフルエンザはウイルス性の疾患ですが、歯磨きをしっかりするとかかりにくくなることをご存じでしょうか。

ウイルスってとっても怖いイメージですよね。

でも、ウイルスは、ヒトの粘膜に付着したらすぐに病気を発症する、というものではありません。

 

病気になるためには、ウイルスが体の細胞の中に入らなければならないのです。

ところが、体の中には簡単に入れません。

マンションの空き巣をイメージすると分かりやすいかもしれません。

マンションの廊下までは比較的容易に入れますよね。

でも、それぞれの家庭の玄関には鍵がかかっていて、入れませんよね。

この玄関の鍵を開けてしまう、手助けをするのが、歯周病菌であると言われています。

 

ウイルス単体では玄関のカギを開けられないけれど、歯周病菌が助けてくれると、鍵が開いてしまう。

そうなると、インフルエンザにかかってしまうわけです。

じゃあ薬で歯周病菌を全滅させてしまえばいいじゃないか!と思われるかもしれませんが

歯周病菌はプラーク(歯垢)の中に住み着いているので、お薬で撃退することができません。

プラークごと、歯磨きで除去するしかないんです。

 

つまり、インフルエンザウイルスを手助けするのは歯周病菌で

その歯周病菌を撃退するのは歯磨きしかない、ということ。

 

歯磨きをすることで、インフルエンザにかかりにくくなるんですね。

 

確かに、私も歯科医師になってから、インフルエンザに罹った記憶がありません。

やはり大学で歯について勉強して、歯磨きをしっかりするようになったからでしょうか。

中学生、高校生の時は知識がなかったうえに、歯並びも悪かったので、

インフルエンザにはかかっていました。

 

もちろん、歯磨きをしたらかからない!と断定できるものではないのですが、

きれいにしておくに越したことはありません。

 

まだまだ寒い日が続きますので、特に毎年よくインフルエンザにかかるな…と思う方は、

歯磨きをしっかりとしてくださいね。

お子さんからうつると嘆いているお母様、お子さんの歯磨きは十分にできているでしょうか?

ぜひ、仕上げ磨きの徹底をお願いいたします。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

今日の記事を動画で紹介しているページがあります。

より理解を深めやすいと思いますので、ご興味ある方は下のリンクから動画をごらんください。

日本歯科医師会ホームページはこちら

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