BLOGしょう先生のブログ
先日、私よりも一回り以上若い友人から相談を受けました。
「大きな失敗をしてから気づくのではなく、失敗をする前に気づけるようになるには、どうしたらよいですか?」
なかなか難しい質問ですよね。みなさんならどう答えますか?
私は明確な回答を持ち合わせていなかったのですが、その場では2つ回答しました。
1つ目の回答は
「そもそも失敗をして学ぶことがあるから
失敗が必ずしも悪いことではない」ということ。
特に大きな企業では
若手の研修に関しても
きちんとリスク管理がなされているでしょう。
若手が失敗をしないように研修をすることもありますし
その上でさらに、若手が失敗することを見越して
事業計画を立てているはずです。
だから、失敗しないように頑張ることは大切だけど
もし失敗してしまったら、その経験を
次に活かせば問題ないのではないかと思いました。
そんなに自分を責めなくてもいいよ、と言ってあげたいです。
(医療職の場合は、失敗をしてはいけないので
回答は少し違うのですが
幸い友人は医療職ではありませんでした。)
そしてミスをする前に
気づける人になるためのポイント2つ目は
「失敗しないために、周到な準備をするのが大切」
ということです。
これは「人前で話すのが苦手」という方にも
共通することなのですが
私は準備不足や練習不足が
当日の緊張を生んでしまう
と思っています。
そしてその緊張が
本来の力を発揮できない原因となってしまうんです。
だから、しっかりと準備に時間を割くことが
大切ではないでしょうか。
何か起きてから気づくタイプということは
勉強も復習重視型なんでしょうね。
復習よりも予習に力を入れてみてはどうかと思いました。
友人と話したときは、この2つしか話さなかったのですが
その後帰ってから、この質問に対して
3つ目のポイントがあるかもしれないと思いました。
『保身(身を守ること)を優先しないようにする。』
これが大切なのではないかと思いました。
今回友人と話していたことを
帰ってから思い返していたら
以前、当院のスタッフBさんの教育中に伝えていたことを
ふと思い出したんです。
Bさんには1つ、癖がありました。
私がBさんに急に話しかけた時や
Bさんが予想していなかった内容の質問を私がした時に
反射的に「はい」とか「分かりました」と
答えてしまう癖があったんです。
反射的に答えているので
内容が分かっていなくても「はい」と言ってしまう。
しばらく時間が経って
私がお願いしたことはどうなったかなと思って
その内容を再度確認すると
私が聞いたこと自体を覚えていなかったり
知らなかったりすることがありました。
前回と同じ話をしているのに
まるで初めて聞いたかのような反応を取ることが
何度もあったのです。
これはおかしいなと思って、当時いろいろ考えました。
予想の域を出ませんが
おそらく反射的に答えてしまうのは
「ちゃんと答えないと怒られる」
「しっかりしなければ」と
自分の身を守る気持ちから出る
無意識の言葉だったのでしょう。
Bさんの場合は私から急に話を振られると
脳が「緊急事態」を告げ、緊急回避のために
無意識の返事をしてしまいます。
でも、その場を乗り切って緊張が解けると
話の内容も一緒になくなっていくようだったのです。
友人の場合はまだ若いので
脳が緊急事態を告げた際に
「自分を大きく見せなければ」
「頼りがいのある人だと思わせなければ」
という気持ちがあったのかもしれません。
「怒られないように」とか
「自分を本来の自分以上に見せる」とか
そういうアラートが脳内で出てしまうと
ミスが生じる原因になるのではないかと思いました。
ありのままの自分で、いいんじゃないでしょうか。
ミスをする前に気づける人になるには
という難しい質問に対して
私なりの3つの回答はこちらです。
1)そもそも失敗をして学ぶことがあるから、失敗が必ずしも悪いことではない
2)失敗しないために、周到な準備をするのが大切
3)保身を優先しないようにする・自分を大きく見せる必要はない
みなさまはどうやって
ミスをする前に気づける人になりましたか?
また教えてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!