BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。今日は、とある出来事から考えたことを綴りたいと思います。
マスクだらけの車内
先日、たくさんのマスクをつけた親子が電車に乗っていました。
纏うオーラがピリピリしていて、電車を降りたら親子でエレベーターに向かって行きました。おそらく、階段で落ちて骨折しないように、ということなんだと思います。
そう、彼らはきっと中学校受験会場に向かっているのです。
自分の小学生時代
私は中学受験をせず、ひたすらテニスをしていた小学生時代を過ごしていました。
塾に通う友人と、テニスに明け暮れる私とが、「小学校時代は今しかないのに、そんな勉強ばっかりしてどうするの?」と、半分喧嘩のような激論になったことを覚えています。
そこまで勉強に費やして、何が良いのかな?と小学生の頃は考えていました。
友達が「勉強しなさい!」とお母さんに言われてばっかりだと嘆いているのを聞いて、子どもながらに、『そうやって勉強させるあなたたちは、子どもの頃ちゃんと勉強してたの?』って思ってました。
『子どものころ自分は勉強しろって言われて反発してたんじゃないの?親になったら自分のこと棚に上げて、勉強しろって言うのおかしくない?』と、思ってました。
今思えば、大人が嫌がる考え方をする子でしたね。
幸い、我が家は誰も「勉強しなさい」と言う家庭ではなかったので、こんな討論にはならずに済みましたが、もし言われてたら思いっきり反抗していたのではないでしょうか。
3時間連続勉強
そんなひねくれた私も大学生の時、とある塾で小学校6年生の理科を教えていました。私立中学受験コースで、3時間の授業。休憩もなく、ぶっ通しで3時間です。
大学生の私でも、休憩がなければ集中力なんて1時間も持たないのに、小学校6年生になんて酷なことをさせるんだ、と驚きました。
でも、私は与えられた仕事を全うするため、ゲーム形式の問題を作ったり、絵を書いたり。
夏休みにはモーターを作る実習をしました。子どもたちの作ったモーターはくるくる回って、私の作ったモーターだけ、回りませんでした。なんでやねん。
さまざまな手を尽くして、子どもたちと毎週3時間の授業を乗り越えました。
本当に大変でした。
今と将来、どちらを大切にする?
受験をさせる親御さんは、きっと将来を大切に思って、勉強させているのだと思います。
一方で、小学生という時期を大切に、友達と自由に遊ばせる親御さんもいらっしゃいます。
何を大切にするのかは、親御さんによって、大きく意見の分かれるところなのかな、と思います。
矯正も同じ
子どもの矯正治療も同じです。矯正治療をすることで、末永く歯を長持ちさせる、予防的な効果があります。
でも、子どもの時期に装置を着けるのはそれなりに大変です。子どもの頃は自由にさせて、今を大切にするという考え方もあると思います。
私はそれぞれのご家庭に、それぞれの考え方があって良いと思います。
ただ、どちらか一方しか知らないというのは、かわいそうだと思います。
受験をするメリットとデメリットがあるのと同じように、矯正をするメリット・デメリット、矯正をしないメリット・デメリットがあります。
それら両方を吟味した上で、ご家族でどうしたいかを決めていただければ、後悔しない結果になるのではないでしょうか。