BLOGしょう先生のブログ

おうち時間で歯科講座(4) 歯の生えかわりについて学ぼう

おはようございます。

今日は、ご質問についてお答えしていきたいと思います。

奥歯がなかなか生えてこないんですが…

ペンネーム「てる」さんからのご質問です。

「2歳半の長男の奥歯が全然生えてこないのですが、大丈夫でしょうか?」

お子さんの歯がなかなか生えてこないと、結構心配ですよね。

矯正治療に来られる患者様の場合、年齢的に「乳歯が生えてこない」という質問は少ないのですが、永久歯が生えてこないという質問はよく受けます。

ほとんどの場合…私の感覚では、90%以上が、問題ありません。基本的に心配しないで大丈夫ですよ。

歯の生え方は個人差がとても大きい

大人の歯(永久歯)に全ての歯が生えかわる時期はだいたい12歳~13歳ぐらいと言われています。

ですが、私が診た患者様の中で、最も早く全ての歯が永久歯に生えかわっていたお子さんは、小学校2年生でした。

つまり8歳で全ての歯が永久歯に生えかわっていたのです!!めちゃくちゃ早いですよね。

逆に高校生なのに、乳歯がたくさん残っていたお子さんもいらっしゃいました。

小学校2年生と高校生って…びっくりしますよね。

このように、歯の生え方は個人差がとても大きいので、本に書いてある一般的な生えかわりを気にしすぎる必要はありません。

生えかわる速度も違いますし、生えかわる順番も違うことが多いです。

私は、歯科医師国家試験を受けるときは、歯の生えかわりの順番を覚えていましたが、今となっては忘れてしまいました。

なぜなら、みんなバラバラだからです…あ、言い訳です。すみません。

もちろん、例外はあります

90%以上大丈夫!と書きましたが、例外はあります。細かいことを書くとややこしいので、ここではシンプルに1つだけ、覚えていただきたいと思います。それは

「右と左の同部位の歯が、どちらかだけ半年以上生えてこないときは要注意」です。

どういうことかと言いますと、例えば

・右上の一番前の歯が生えてきたのに、半年以上たっても左上の一番前の歯が生えてこない

とか

・右下の奥歯は生えてきたのに、1年たっても左下の奥歯は生えてこない

など、左右差があるときは問題があるかもしれないということです。数か月の誤差は問題ありません。

大きい左右差がある場合はレントゲンを撮ることで、全体の状況を確認することができます。

(乳歯が生えてこないことに関しては、レントゲン撮影ができないため、小児歯科の先生にご相談ください。)

ただ、90%大丈夫と言われても、不安なものは不安ですよね。そういったときは、遠慮なく歯科医院を受診しましょう。

定期検診に通っておくことが大切です

昔は、歯科医院は虫歯になったら通うところでした。しかし今は、虫歯にならないように通うところとなっています。

歯医者は「予防」のために行く場所なんです。

今でも予防の概念をご存知ない方は多く、悪くなってから歯医者に通われる方が多いのですが、歯は一度虫歯になってしまうと、2度と健康な状態には戻りません。

まずは小さいころから定期検診に通って、虫歯のない状態を目指してください。

定期検診に通っておくと、ある程度の年齢になると歯のレントゲン撮影をするようになります。撮影しておくことで、歯の生えかわりのトラブルや、心配事をなくすことができます。ぜひ、定期検診を受診して、健康な歯をキープしてくださいね。

健康な歯は、親御さんからお子さんへの最高のプレゼントだと思います!親御さんがしっかりしていないと、子どもたちは虫歯になって、老後に苦しみます。ぜひ、お子さんに健康な歯という素敵なプレゼントをあげましょう!!

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