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第120回【歯がない】生まれつき歯がない「先天欠如」について学ぼう【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は歯の本数が足りないことについて、お話しようと思います。

初回投稿:2020年4月11日 加筆修正:2021年4月15日

 

歯がなんだか少ない気がする?

歯の数は、基準があります。

大人の歯は親知らずを除くと、28本あります。

 

歯科ではお口を4ブロックに分けて数えます。

右上・左上・右下・左下

 

4ブロックにそれぞれ7本ずつ、28本の歯があるのが標準となります。

親知らずも入れると32本です。

 

乳歯の場合は、それぞれ5本ずつで、20本が基準です。

 

しかし、基準よりも乳歯や永久歯の本数が少ない人がいます。

 

 

「せんてんけつじょ」といいます

歯が足りないことを「歯の先天欠如(または、先天欠如歯)」と言います。

先天欠如とは、「生まれつき無い」という意味です。

私たちは略して「先欠(せんけつ)」と言います。

 

 

先欠は珍しいことではありません

今、歯がない人は学校検診などでもちらほら見受けられます。

1本だけない人もいれば、2本、3本と複数ない方もいらっしゃいます。

 

大人の歯がない人は、矯正歯科を受診される方の10人に1人だとするデータもあります。

【関連記事】第106回【10人に1人】乳歯が抜けた後に、大人の歯が生えてこないことがあるってホント?【矯正コラム】

 

そのぐらい、珍しくないことなんです。

 

 

親に責任はありません

お子さんの歯が少ないことに対して、親御さんが自分の責任ではないかと心配されることがあります。

お子さんがまだお母さんのおなかの中にいたときに、食べたものが悪かったのではないか?

などと質問を受けますが、先天欠如について、明確な原因は明らかになっていません。

 

原因が不明なものに対して、お母さまがご自分を責める必要はないと、私は思います。

 

 

歯が少ない場合は早めに矯正医に相談を

先天欠如は、気づかないことも多いのが特徴です。

 

歯がないと、歯抜けになると思われがちです。

しかし、歯の本数が少なくても、あご自体が小さいと、全く隙間もなくきれいにならんでいることがあります。

 

気づかなければそれでいいじゃないか!と思われるかもしれません。

ただ、上下左右で歯の本数が異なると、かみ合わせが崩れてしまうことがありますので、早めに手を打っておいた方が良い場合もあります。

 

お子さんの状態によって、どの段階で治療介入した方が良いかは異なります。

気づいた時点で一度矯正医に相談されることをお勧めします。

 

 

6本以上ない場合は、矯正治療は保険適応になります

数年前に保険の制度が改定され、6本以上永久歯が生まれつきない人は、保険適応で治療ができるようになりました。

矯正治療は基本的に保険が使えませんが、特別な場合ですので、一応ここに書いておこうと思います。

 

 

お互いの歯を数えてみましょう

歯の先天欠如のお勉強、いかがでしたでしょうか。

できれば、親子でお互いの歯を数えて、歯に興味を持ってほしいなと思います。

 

ただ、今はコロナウイルスのこともありますので、お互いの口の中を見るのは、もうちょっと落ち着いてからで良いですよ。

お互いの歯を数える時は、必ず手洗いうがい、そして歯みがきをして、清潔な手で確認するようにしてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

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