BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。
今日もお越しくださりありがとうございます。
レントゲン室が少しバージョンアップしましたので、以前の記事を更新しました。
(初稿:2020年6月7日 更新:2021年1月20日)
宇宙ステーション、行こっか!
当院では、ちょっとこだわった場所があります。
それが、レントゲン室です。
レントゲン室って、無機質なんですよね。
大人は数々の検査を経験して慣れていますが、子どもにとってはちょっと怖い場所。
ひとりぼっちでお部屋に入って、「動かないでね!」と言われて、扉を閉められる。
不安でいっぱいになりますよね。
お子さんの気持ちを考えると、何度か会って、お話をして、打ち解けてからレントゲン撮影をしたいところですが、そう悠長にも構えていられません。
矯正治療では、矯正相談の後、一番初めに「検査」をしなければならないからです。
検査では、必ずレントゲン撮影が必要になります。
そこで、少しでも楽しい気持ちになってもらおうと思い、開業するときにレントゲン室に少し工夫をしました。
プラネタリウムにしよう!!
レントゲン室は、無機質で、真っ白の壁紙なので、それを利用してプラネタリウムにしようと思ったんです。
レントゲン撮影時に、壁面に満天の星が輝いていたら、ちょっとなごみませんか?
今は、家でもプラネタリウムが楽しめるようなおもちゃの星空投影機が売っています。それを買って、設置しようと思いました。
あえなく失敗
さて、レントゲン室が出来上がって…おもちゃの星空投影機も購入して、いざ点灯!!
ワクワクしていたのですが…撃沈しました。
まず、レントゲン室って、完全な暗室ではないんですよね。
撮影中に、中にいる患者さんが動いていないかを確認するために、外から中を確認する窓がついているんです。
そのため、外の明かりが入ってしまい、弱い光源では壁に星が映りませんでした。
ちょっと縞模様の壁紙って感じになっていました。
また、レントゲンの機械自体も明るく発光しているので、レントゲン室の照明を落としても、ほぼ、星は見えないという結果になってしまいました。
無念。
不幸中の幸い
プラネタリウム計画は失敗しましたが、今回当院が取り入れたレントゲン撮影機器は、スターウォーズに出てくるような光を発するんですね。
これがなかなか、カッコいい。
宇宙ステーションのように見えなくもないので、レントゲンを撮影する際には、
「レントゲン取るよ」ではなく、
「宇宙ステーションに行こっか!」と言うようにしています。
プラネタリウムにするために、照明にもこだわっていたので、ON、OFFだけでなく、明るさを調整できる回転式のスイッチにしています。
少しずつ明るさを落としていくと、この写真のような感じになります。
どうですか?宇宙っぽいでしょ?
同じ密室に入るわけですが、言い方ひとつで、お子さんがワクワクしてくださり、喜んでくれているように思います。
あきらめの悪いしょう先生
でもなぁ…やっぱり宇宙ステーションにしたかったなぁ…
なかなか諦めの悪い私は、星を諦めて、惑星を買うことにしました。
このご時世、インターネットで惑星が買えちゃうんですね。
購入した惑星をレントゲン室に入れて…
なーんや、シールを貼っただけかいな、と思ったあなた。
たかがシールと侮るなかれ。
電気を消すと…
なんということでしょう!
地球が、星が、光り輝くではありませんか!
すごいでしょ。(すごいと言ってほしい。)
これで、お子さんたちが喜んでくれたら嬉しいなと思っています。
将来は宇宙飛行士になるんだ!!
そんな宇宙ステーション風に作っているレントゲン室で、昨日嬉しいことがありました。
いつものごとく「宇宙ステーション行こっか!」と伝えたところ、初めてレントゲン室に入る男の子が、目をキラキラさせながら、急にしゃべりだしたのです。
「宇宙ステーション?!僕、宇宙ステーションで働くねん。大きくなったら、NASAか種ケ島に行くねん。そんで…※△○●◇でな、#$%&でな…」
途中からは何言ってるかよく分かりませんでしたが、とっても楽しそうにレントゲンを撮影している男の子を見て、「ああ、やっぱりこの仕様にして良かったな。」と思えました。
もちろん、宇宙に行きたい子ばかりではないのですが、少しでも多くの人が、レントゲン撮影、ひいては矯正治療を怖がらず、楽しんで来てくれたら嬉しいなと思います。
今日の写真には写っていませんが、レントゲン室には太陽も隠れています。
ぜひ、探してみてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!