BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は3歳ごろから始められる、特別な矯正治療について、綴りたいと思います。
※本日の記事は、患者様および保護者の方のご協力を得て掲載しております。画像の無断転載・無断使用を固く禁じます。
※Unauthorized copying prohibited.
将来しゃくれないようにするための装置
ムーシールドは、3歳から6歳ぐらいのお子さんを対象として、かみ合わせの改善、特に受け口(しゃくれ)の改善を目標とする装置です。
※しゃくれ、しゃくれるといった表現は歯科の専門用語ではありません。また、あまりこの表現を好まれない方もいらっしゃいますが、皆様がイメージしやすいので、あえてこの表現を用いています。
上記写真のように下の前歯が上の前歯よりも前に出ているお子さんが、ムーシールドの対象となります。
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態をそのままにしておくと、将来下あごが大きく、しゃくれたお顔立ちになる可能性が高まります。
「歯ならびのガタガタ」や「出っ歯」と異なり、「受け口」は3歳から6歳ぐらいの間で早いうちにアプローチをしておくことで、非常に効果的な変化が出たり、それ以降の矯正治療が簡単になったりする可能性があります。
筋肉のバランスを整える装置
実際に当院でムーシールドを始めた、笑顔がとってもかわいいお子さんです。
ムーシールドは、歯に直接力を加えて改善を図るものではありません。
お口に入れて、筋肉のバランスを整えます。
実際、どんな風に筋肉に作用するかといいますと
こんな感じになります。
お鼻の下が、ちょっと膨らんだ感じになっていますよね。
ここにムーシールドが入っています。
ムーシールドを入れて、お口を閉じるようにすると、お口周りの筋肉に力を入れないとお口を閉じられません。
詳しいことはご来院頂いたときに説明しますが、こうやってお口を閉じる練習をすることで、お口周りの筋肉が整えられると、歯ならびの改善に繋がります。
「えっ、どうして…?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
ただ、あまり細かく書いてしまうと、頭が爆発してしまう方もいらっしゃいますので、今日は「へぇ…そういうものなんだ」と思っていただけたら嬉しいです。
また、写真には写っていませんが、ムーシールドをつけることで、舌を上にあげる練習もできます。
舌を上にあげることも、歯ならびにとってよい影響があると言われています。
口を閉じる、舌を上げる。
口周りの筋肉の筋トレをする装置だとお考えいただくと、イメージしやすいかと思います。
治らないこともある
ムーシールドは筋トレ装置なので、歯を直接動かす装置ではありません。
あくまでも「歯が生えてくるための環境を整える」装置ですので、ムーシールドを使ったら100%しゃくれません!という装置ではありません。
歯ならびは遺伝の要素が強いため、家系がみんなしゃくれてる!というご家族であったり、ご両親はしゃくれていないけれど、親戚のおじさんやおばさんにしゃくれている人がいたりすると、ムーシールドを使っても効果が少ない可能性はあります。
その点は、矯正相談に来られた方にはしっかりと説明するようにしています。
起きているときは1日1時間着用します
先生と一緒に写るのはちょっぴり嫌だったようなのですが、無理やりお願いして一緒に撮影させていただきました(笑)。
ムーシールドは、起きているときは1日1時間の使用になります。あとは寝ているときに装着します。
私は今までたくさんの医院でムーシールドを使ってきたのですが、最初は苦労する(嫌がる)子が多い、と説明していました。
実際前の職場では、装置を口に入れられない子や、泣きじゃくる子、装置を外してしまう子をたくさん見てきたからです。
ただ、六甲アイランドにお住まいの方は、今のところ全員すぐに装置が使えるようになっています。
これは非常に驚きでした。みんなおりこうさんです。
あれ?こんなにすんなり入れられる子ばっかりだったっけ??と思ってしまいます。
ちょっと私の中で、ムーシールドの概念が変わりつつあります。
装置を付けられないとお悩みの方へ
このブログをご覧いただいている親御さんの中には、すでにムーシールドを使っている方もいらっしゃるかと思います。
とりあえずは初めてみたけれど、全然口の中に入れられない!とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
そういった方のために、明日、どうしたら装置が使えるようになるかについて、記事を書いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
関連記事です。過去の記事を並べてみました。