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第42回【教えて】安く矯正治療を受ける方法はありますか【矯正コラム】

おはようございます。毎朝7時に更新中のしょう先生のブログにお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、矯正治療費にまつわるお話です。

 

 

高い矯正治療、もっと安くなりませんか

当院の矯正相談に来られた患者様から、「矯正って高いですね」「もうちょっと安くなりませんか」とご相談を受けることは少なくありません。

私も自分が患者様側の立場だったら、そういう質問をするかもしれないな、と思います。

日常生活に必要な雑貨や、食糧品を買うのとは桁違いのお金がかかるものですので、高いと感じられるのも、もっともだと思います。

そこで、どうすれば最も安く治療を受けることができるのかについて、私なりの考え方を綴りたいと思います。

 

 

医院により料金設定はさまざまです

矯正治療は特別な場合を除き、健康保険が使える治療ではないため、料金設定が一律ではありません。

(※特別な場合とは、ダウン症など国に指定された疾患をお持ちの方や、骨格的に大きなズレがあり、手術を必要とするような矯正治療を行う場合です。条件を満たす場合は健康保険を使っての矯正治療ができます。)

そのため、何軒か矯正歯科に相談に行かれて、最も安い歯科医院を選ばれるというのが良いかもしれません。

 

 

ホームページに記載の値段は参考程度に

今はわざわざ相談に行かなくても、ホームぺージに書いてある値段でだいたいわかるんじゃない?と思われるかもしれません。

ただ、私はホームページだけでの検索はあまりおすすめしません。理由は2つあります。

 

一般的な矯正歯科の場合

まず1つ目ですが、一般的な矯正歯科の場合、ホームページには本当にざっくりとした料金しか書かれていません。

患者様のお口の状態によって変わるため、実際には料金が変わることもあります。

 

積極的に宣伝広告をしている矯正歯科の場合

2つ目は、積極的にホームページを用いて宣伝・広告費に多額の投資をしている医院の場合です。

こういった医院のうち、一部の歯科医院では、安さが目に留まるような掲載方法をしています。

特によく目に留まるのは、部分矯正の安さや、異常に安いマウスピース矯正の料金です。

マウスピース矯正はまだ新しい治療ですから、患者様にとってあまり情報がありません。

そこで、いろいろな歯科医院が安い矯正治療を目立つようにトップページに乗せています。

 

そうやってインターネットで調べた安いマウスピース矯正の医院に受診すると、こう言われます。

「あなたの歯並びではこのマウスピース矯正は適応できないですね。このマウスピースじゃなくて、こちらの方法であればきちんと治療できますよ…」

そう言って提示されるのは、高い料金の矯正装置。

 

当院へ実際に相談に来られた患者様が「わざわざネットで探して、大阪まで話を聞きに行ったのに、結局できないと言われたんです…」と悲しそうに仰っていました。

 

 

自分で調べると後者が多く出てくる

ホームページでの検索が難しいのは、こうやってホームページの宣伝・広告にお金をかけている医院ほど、インターネット検索で上位に挙がってくるようにしているという点です。

つまり、上記2つ目のパターンに当てはまる医院が検索によりすぐに見つかるようになっています。

そのあたりを頭に入れた上で、ホームページで矯正歯科を調べられるのであれば、問題ないかと思います。

 

 

支払い体系もさまざま

最初の質問に戻り、「矯正治療をどうやって安く受けるのか?」にフォーカスしますと、治療費の支払い方に注目するという方法もあります。

 

矯正の支払い方法には

・トータルフィー制度

・基本料を先払いし、毎月の調整料を支払う制度

・1装置ごとに都度払いする制度

などがあります。

 

トータルフィー制度とは、最初に全ての治療費を払ってしまうので、支払い総額が最初に分かるという安心感があります。

一方で、治療内容が簡単で、すごく早く終わっても、治療費が高くなるという欠点があります。

また、難易度別に料金がいくつか設定されているものの、ほとんどが高額なプラン寄りになるという欠点もあります。

これは、矯正治療には矯正を開始してからでないと分からない、予測不可能な側面があるためです。

 

装置ごとに都度払い制度にしている医院では、初期費用が安く抑えられるメリットがあります。

特に治療が簡単で、すぐに終わる場合などはこの制度が利用できると良いでしょう。

しかし、装置が増えていくとトータルフィー制度よりも高くなる場合があり、治療が終わってみたらトータルフィー制度の方が安かった、ということもありえます。

これも、矯正治療には矯正を開始してからでないと分からない、予測不可能な側面があるからです。

 

基本料を先払いして、毎月の調整料を支払う制度は、この中間の制度となります。

 

 

なぜ安いのか、なぜ高いのか

それぞれの歯科医院が矯正治療費の料金を決めるにあたって、どのようなことが影響しているのでしょうか。

私は、おそらく飲食店の料金と同じではないかと思います。

 

牛丼チェーンと、地元のどんぶり屋さん…というとイメージしづらいので、地元のお蕎麦屋さんを比較すると分かりやすいのではないでしょうか。

 

みなさんがぱっと思い浮かぶような牛丼チェーン店って、うまい、安い、早いですよね。

なぜチェーン店の牛丼は安いのでしょうか?

それは、徹底的なマニュアル化や、効率化の努力があると思います。

牛丼チェーン店では日本人だけでなく、様々な国のスタッフが接客をしてくれます。

そして、どのお店で食べても、同じクオリティーのおいしい牛丼が素早く出てきます。

 

おまけに安い。

材料を全店舗分大量に仕入れることで仕入れ値を下げたり、調理の工程を中央の工場に集約することで調理に必要な光熱費や人件費を下げるなど、さまざまな工夫でコストカットをして、その値段が実現されています。

素敵ですよね。

 

一方、地元のお蕎麦屋さんでは、牛丼チェーンのように安くお蕎麦やどんぶりが食べられません。

頼んでもすぐに出てくるわけじゃありません。

でも、いつも同じ大将が、その日の気候に応じて工夫して、朝から気持ちを込めて打ったお蕎麦を提供してくれます。

お蕎麦がなくなってしまえばその日の営業はおしまいです。

 

歯科医院も同じで、複数の医院を経営している医院や、大規模展開している歯科医院(以下、大手歯科医院と書きます)では治療費が安くなる傾向にあります。

大手歯科医院では徹底的にマニュアル化が行われています。

また、歯科材料の大量購入で材料費を抑えるなどの工夫をしています。

従業員である歯科医師が複数おりますので、いつもマニュアル化された対応で、誰が治療をしてもほぼ同等の医療が受けられるようになっています。

しかし、治療途中で先生が退職、新しい先生に変わってしまう可能性があります。

誰が治療をしてもほぼ同等の医療ではあるのですが、患者様の心理としては、ちょっと心細い側面はあるかもしれません。

 

一方、個人で経営している歯科医院は治療費が高くなりがちです。

ただ、いつも同じ先生が、患者様の個性や悩みに応じた治療を提供しています。

 

牛丼チェーンと地元のお蕎麦屋さん、どちらが良いか悪いかではなく、利用する皆様がどちらを選ぶかは自由です。

どちらにも良さがあり、欠点があります。

 

治療に関する費用の安さを追求されるのであれば、大手歯科医院にご相談に行かれることをおすすめします。

 

なお、誤解のないように追記しておきますと、牛丼チェーン店=大手歯科医院ではありませんし、地元のお蕎麦屋さん=個人歯科医院ではありません。

マニュアル化されている点や、スタッフの入れ替わりがある点、大量仕入れを行う点などを共通点として分かりやすくするために出した例示ですので、ご理解くださいね。

 

 

その他、治療費に影響するコスト

他には、どんな場所に開業しているか、設備投資をどのぐらい積極的にしているのかなども参考になります。

特急や新快速が止まるような超一等地の駅前開業であったり、大きなショッピングモール内の医院は家賃がびっくりするぐらい高く、その賃料が治療費に転嫁されます。

また、新規開業したばかりの医院は治療費が高くなりやすいです。

しかし、古くからある医院でも、次々と新しい設備を導入していたり、定期的に内装をきれいにしていたり、清掃業者を頻繁に呼んでいる医院は値段が高くなりますし、特に設備投資はなく、医院の内装がずっと開業当時のままの医院なども値段が安くなる傾向があります。

 

 

何を大切にするかで選びましょう

繰り返しになりますが、どちらの医院が良い、悪いということではありません。どちらにも一長一短があります。

 

例えばみなさんも、お仕事の合間にぱぱっと手軽に食べたいときはチェーン店の牛丼を食べると思います。

一方で、おばあちゃんの還暦祝いなど、大切な祝い事の時には地元のお蕎麦屋さんに行って、お座敷でみんなで楽しくお蕎麦やどんぶりを楽しむのではないでしょうか。

矯正歯科治療に関する費用の差は、レストラン、ホテル、お洋服など、いろいろなものに存在する費用の差と同じで、それぞれにさまざまな理由があり、決まっています。

いろいろな面からご検討いただき、患者様のご希望に沿う医院を選んでいただければと思います。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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