BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、私がマウスピースの矯正をするようになって、以前からの矯正と変わったな…と思うことを綴りたいと思います。
ご自宅でのトラブルが少ない
マウスピース矯正では、救急来院がほとんどありません。
「救急来院」とは、矯正治療中になんらかのトラブルがあり、予約外で診てほしいとお電話があり、来院されることです。
(急患と言うこともありますし、医院によって呼び方は違うと思います。)
一般的に多いトラブル
従来の矯正…例えば、針金の矯正や、床矯正装置、固定式の拡大装置などでは、こんなトラブルがあります。
・装置が外れた気がするので見てほしい
・装置が痛いので見てほしい
・装置が割れたので見てほしい
・装置をなくしたので見てほしい
実際に装置が外れた場合は付け直しをしなければなりませんし、割れたり、なくしたりしたら作り直しをしなければなりませんでした。
患者様も歯科医院も大きな制限がかかる
救急来院は患者様側にとって、わざわざ矯正歯科まで行かなければならず、手間になります。
来ていただく時間がたまたま空いていたらすぐ対応できますが、混んでいる時間だと待合室で長時間お待ちいただくこともあります。
私たちはとても、申し訳ない気持ちになります。
また、矯正歯科での救急来院の場合「お薬を渡して終わり」となることが少ないです。
装置が外れていたら付け直しをしなければなりません。
装置をなくしたら歯型をとって、新しい装置の準備をしなければなりません。
つまり、痛み止めを渡したら終わる問題ではないので、救急来院の方にも、10分から30分の時間を必要とします。
患者さんもしんどいし、私たちも他の患者様の間に予約を詰め込みますので、バタバタします。
そうなると、なかなか満足のいく丁寧な治療ができません。
私はそれがちょっと嫌だなと思っていました。
せっかく来てくださった日には、できることをきちんとしたい。そう思っています。
しかし、救急来院の方がいらっしゃると、それができなくなってしまうことがあります。
マウスピース矯正ではなぜ救急来院が不要なのか
マウスピース矯正では、救急来院が必要ないことがほとんどです。
例えば前述の4つであれば…
・装置が外れた気がするので見てほしい
→取り外し式装置なので、心配ありません。
・装置が痛いので見てほしい
→歯が動く痛みであれば、様子見で大丈夫です。物理的に痛い(例えば、頬に針金が刺さっていたい)などは、マウスピースの形状的に考えにくいです。
・装置が割れたので見てほしい
→お手元にある次のマウスピースに進めば大丈夫です。
・装置をなくしたので見てほしい
→お手元にある次のマウスピースに進めば大丈夫です。
いろいろとご自宅で対処できる方法があるため、救急来院をしなくて良いのです。
まとめ
マウスピース矯正では、何かトラブルがあった際に基本的には来院しなくても良いのが、従来の矯正治療と違うところだと思います。
ささいなことかもしれませんが、何度も来院しなければならないストレスは、なかなかのものです。
針金が頬に刺さる場合などはその日にすぐ見てもらわないと食事なども食べづらいので、患者様はご自身のスケジュールも変更しなければなりません。
また、診療室も混雑するので、良い治療が受けられる可能性が下がります。
良い治療でなければ、装置はまた外れやすくなりますので、悪循環に陥ります。
矯正治療も、いろいろと進化しているな…と思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!!
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