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第148回【無意識】寝ているときに使う装置ができません(後編)【矯正コラム】

おはようございます。今日は昨日の記事の続きです。

寝るときに使う装置が使えない!とお悩みの方の理由には、大きく分けて2つあります。今日はその2つ目をご紹介しましょう。

 

 

(2)装置をつけることを忘れてしまう

2つ目の理由は「寝るときに付け忘れて寝てしまう。」「気づいたら寝てしまっている。」など、そもそも使っていないというのが2つ目の理由です。

こちらは、昨日の1つ目の理由より、少々厄介なお悩みなんです。

でも、対処法はあります。

 

 

枕の上に装置を置いておく

私がおすすめする対処法は、枕の上に装置を置いておく、という方法です。

人は枕に頭を置いて寝ますから、枕の上に置いていたら絶対気が付くというわけです。

枕の上でなくても、例えば寝る前に歯磨きをするのであれば洗面台においておくとか、寝る前にテレビを見る習慣のある方なら、テレビのリモコンの横に置いておくなども良いかと思います。

生活の導線上に、目に入る場所に置いておこうと言うことです。

 

 

使えない理由を生み出す天才になっていませんか

ただ、こういった「装置を忘れてしまう」と仰る方は、私が「装置を枕の上に置いておくのはどうですか?」と言うと「いやあそれが、最近リビングのソファで寝てしまうんですよね…」と言われるんです。

「洗面台に置いておくのはどうですか?」というと、「この子、歯磨きもせずに気づいたら寝ちゃってて、起こすのもアレかなあと思って、結局使えないんですよね…」とか。

私としてはこの時点で、「ああ、これは良い治療結果を得るのは難しいかもしれない」と思います。

 

 

宿題をしてこない子に、なんと声をかけますか?

ここでちょっと違うシチュエーションを考えてみましょう。

 

皆さんが小学校の先生だとします。

1時間目は算数の授業です。

 

子どもたちに宿題をしてるか確認したところ、1人の子がやってきていません。

どうしたのか聞いてみると、「家では勉強できないの…」とお悩みの様子です。

 

もし、あなたがこの子の先生なら、どうされますか?

 

例えば、こんな会話をするのではないでしょうか。

「じゃあさ、勉強机に向かう時間を決めてみるってのはどうかな?」

「先生あのね、帰ったらいつもお母さんがケーキを用意してくれててね、それを食べるんだけど、そしたら眠くなっちゃうの。それで、そのままリビングで寝ちゃって、気が付いたら夜になってるから宿題できないんだ…」

「じゃあ、ケーキを食べる前に宿題したらどうかな?」

「ケーキを食べたらお母さんは夕飯の買い物に行かないといけないから、早く食べてあげないといけないんだー。」

 

先生はこう思ったはずです。

「いやいや、おやつ食べて寝ちゃったとしても、夜に宿題する時間あるでしょ?」

「早く食べてあげないといけないって何?」

「ってかいつもテレビゲームの話で友達と盛り上がってるけど、ゲームする時間はあるのに勉強できないってどういうこと?」

 

そして、結論が出るはずです。

「宿題、する気ないやん…」

 

 

毎日のルーティーンワークとして、習慣づけることが大切

矯正治療の話に戻しましょう。

矯正治療の装置でも、つけずに寝てしまうことが月に1回や2回、あるかもしれません。

人間ですから、それは仕方のないことだと思います。

でも、そんなに毎日できないことってないのではないでしょうか。

しっかりと管理することが大切です。

そして、もし本当にどこかが痛いのなら、矯正歯科で調整をしてもらいましょう。

 

まとめ

いかがでしたか。寝る時の装置がつけられない場合の対処法について、お伝えしました。

私たちはたくさんのご家族が、装置を使っている経過を見ています。

そして、頑張って使ってくださったお子さんが、良い状態に改善したことも、たくさん見ています。

だから、ぜひ頑張ってほしいと思います。

 

本当に頑張っているんだけど、痛くて使えないとか、問題がある場合は、遠慮なく歯科医師に相談してくださいね。

 

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

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