BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、大人の矯正、特に「美」に関する記事です。
目次
矯正歯科に来られる方の悩みは、歯だけではない
矯正相談に来られる方は「歯ならびのガタガタが気になる」と言われることが多いです。
でも、もっとよく問診していくと、歯の悩みだけではないことが多いんです。
・口が閉じない
・しゃくれている気がする
・横顔が変な気がする
皆さまいろいろな表現をされますが、歯だけでなく「口もとの見た目の改善」を希望されている方が少なくありません。
口もとの変化は、確かに生じる
矯正治療を行うと、口もとは確かに変化します。
歯が後ろに下がる、あるいはガタガタだった歯が整うことで、口が閉じやすくなることもあります。
矯正歯科のページなどを見ると、鼻から下の見た目がなんだかきれいになったような、そんなBefore Afterの写真が並んでいたりします。
それを見たら、「あ、矯正したらこんな風に変わるんだ!」と思いたくなりますよね。
ただし、皆さんに気を付けていただきたいことがあります。
矯正治療中に、矯正治療と関係なく変わることも
矯正治療とは関係なく、口もとが変わることもあります。
例えば体形の変化。
痩せたり、太ったりすることで口もとの印象は変わります。
矯正治療中で食べる量が減ってしまう方などもいらっしゃいます。
また、矯正治療そのものが何年もかかるものですので、加齢変化で口もとの印象が変わることもあります。
しわが増える、ほうれい線が出てくる、などは単純に加齢変化の可能性もあるのです。
矯正治療を開始すると、全ての変化を矯正治療によるものと感じてしまう方がいらっしゃいますが、そうではないこともあるので、知っておいて頂きたいと思います。
人により唇の厚みや張り具合も異なる
また、インターネットなどで見つけられる、ご自身と同じような歯ならびの写真にも注意が必要です。
もちろん参考にはなるのですが、同じようにはならないことを知っておいてください。
なぜ、同じようにならないのか?
そこに、唇の秘密があります。
人により唇の厚みや張り具合が異なるのです。
同じような歯ならびの2人が、同じように歯を動かしても、唇の変化は同じになりません。
唇の変化が同じにならないということは、つまり、見た目の変化が同じにはならないということです。
唇や頬などの軟らかい部分(軟組織)の変化は、歯(硬組織)の変化と比較して予測が難しいという特徴があります。
歯の移動(硬組織の移動)をシミュレーションすることは少しずつ精度が高まっています。
しかし、唇や頬の変化をシミュレーションしているものを見て、その通りになると思わない方が良いでしょう。
参考程度に留めましょう。
お顔のシミュレーションには注意
繰り返しになりますが、矯正治療前後の顔の変化(主に軟組織の変化)に関するシミュレーションは注意が必要です。
いろいろなソフトがあり、顔の変化予測を表示させることができるシステムはあります。
しかし、その通りになると思わない方が良いでしょう。
医療費控除は使えない
最後になりましたが、美しくなるために矯正治療をお考えの方は、医療費控除を使うことができません。
機能的に問題があり、その問題の改善であれば医療費控除を使うことができますが、美容目的であれば使えません。
この点はあまり触れられることがないので、ご紹介いたしました。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
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