BLOGしょう先生のブログ

第185回【知らないと損】保険と予防の違い【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

 

予防が大切

今、歯科の世界では「予防」に重きを置いています。

歯が悪くなってから歯医者に行くのではなく、悪くなる前に歯医者に行こう!!という考え方です。

皆様もどこかで予防歯科という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

 

歯科界の陰謀か

このような話をすると「歯医者が儲けるために、悪くもなっていない人を歯医者に行かせている!!」という声が聞こえてきます。

先日「国民皆歯科検診」についてのニュースが出ましたが、その時も「歯科医師の利益確保のための政策だ!」と批判するコメントが少なくなかったです。

 

 

メリットは大きい

私は政府と繋がっていないので、国民皆歯科検診がどういった理由で導入検討に至ったのかは分かりません。

ただ、もし仮に何か政治的な力が働いていたのだとしても、1人の歯科医師としては、皆さんの歯のために、良いことなのではないかと感じています。

義務化すべきかはおいといて、大人も歯科検診を受けるということが、良いことだと思っています。

 

 

保険で買えるもの

ところで、皆さんは保険に入っていますか?

自動車保険や生命保険、火災保険など、たくさんの保険がありますよね。

保険は「安心」を買うものだと言われます。

何か事故を起こした時に、補償金がもらえる。

大きな病気をした時に治療費がもらえる。

何かあった時に、金銭的なサポートが得られるというのは、とても安心ですね。

 

 

保険金は何かが起こらないともらえない

ただ、保険金は何かが起こってからしかもらえないものです。

事故を起こして車が破損したら、それを修理する費用がもらえる。

病気になって体が壊れたら、その治療費がもらえる。

火事になって、家を失ったら、その損害に応じて費用がもらえる。

全て、何かが起こってからなんですね。

 

 

完全に元には戻らない

そして、保険で最も大切なのは「何かが起こってからでは、完全に元には戻らない」ことです。

車が破損したら、修理をしても事故車となります。

病気になったら後遺症が出たり、生活に制限がかかったりします。

死亡した場合はお金が出ますが、その人は帰ってきません。

火事になったら住む場所がなくなります。思い出の品なども無くなってしまうでしょう。

お金はもらえるけれど、元には戻らないところが保険のポイントです。

 

 

予防の概念

一方、予防は「何かが起こらないようにする」ものです。

交通事故を起こさないように安全運転をする。

病気にならないように運動をする、火事にならないようにガスや電気の点検をするなどが予防にあたるといえるでしょう。

これらを実行することで、お金がもらえるわけではありません。

でも、元の状態を維持できるように努めるわけです。

それが、今の幸せを守ることにつながるからです。

 

 

壊れる前に、大切に

歯も同じです。

虫歯になってから治療をしても、元には戻りません。

虫歯を削るたびに歯は小さくなり、また構造的に弱くなります。

それにより、歯の寿命は短くなっていきます。

車に例えると「事故車」になるわけです。

外から見たら大きな違いはないかもしれませんが、内部にはひずみが出ています。

 

 

予防の大切さを伝えたい

日本は保険制度が充実しているので、まだまだ悪くなったら治せば良いと考えている方が多いです。

でも、悪くなる前に検診を受ける、予防の概念を身につけた方が、老後は幸せだと私は思います。

ぜひこの記事を読んでくださった方が1人でも多く、予防の考え方を知って、歯の定期検診に行こうと思って頂けると嬉しいです。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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