BLOGしょう先生のブログ
先日、出張先の診療所で女性スタッフに足を蹴られました。
全く悪意はなく、彼女は手を伸ばして
遠くの物を取ろうとしていました。
その時に後ろにいた私の弁慶の泣きどころを
思いっきり蹴ったのです。
結構痛かったです。
その場ですぐに謝ってくれて、笑って終わりました。
その日、診療が終わって、私がカルテを書いていると
先に帰ろうとしていたその女性が
わざわざ私のところに来て
「先生今日はすみませんでした!
足思いっきり蹴っちゃって!!」
と言ってくれました。
正直なところ、蹴られたのは日中のことで
すでに忘れていました。
しかし、改めて謝ってくださったことで
「あ、本当に申し訳ないと思ってくれていたんだな」
と再認識できました。
私は大学生の時に先輩から
「感謝は3回伝えなさい」と言われました。
例えば大学生だと
上回生(先輩)がごちそうしてくださることもありますよね。
その時に、その場で「ごちそうさまでした!」
と言わない人はいないと思います。
(もしいたら、なかなかのツワモノですね。)
ただ、それってみんなが言っているから、誰でも言えること。
反射的に、感情を込めずに言うことも可能です。
次に感謝を伝えるのはその会が終わって、お別れする時。
もしくは、家に帰ってからメールで。
(当時はLINEなどはありませんでした。)
そしてその次は後日その先輩と会った時に
最後のお礼を言うんだよ、と教わりました。
その時はもっぱらごちそうして頂く側で
あまりピンときていませんでした。
なんなら
「どうしてそんな何回も言わなきゃいけないの?」
と思うぐらいでした。
でも、言われる側に回ってみて
やっぱりその場での感謝って
反射的に言っている感じが否めなくて
極端に表現すると「あざーす」みたいな
軽い感じがするんです。
だからダメってことではないんですけど
後から改めて感謝の言葉を言ってもらうと
気持ちがより伝わるんだなと思いました。
きっと私に教えてくれた先輩も
ご自身が先輩になって同じことを感じたから
私に教えてくれたんだと思います。
今の時代
こんなことを上司から部下に言おうものなら
「パワハラ」「モラハラ」などと
言われかねません。
「俺がごちそうしたんだから、3回お礼言えよ!」って
変な受け取られ方をしたら大変です。
でも、この感謝の本質は
そんな薄っぺらいところにはなくて
『もっと深い「心」の部分で届くものがあるから
3回感謝の意を述べるといいよ。
そうするときっとまた、自分に返ってくるよ。』
ということなんじゃないかなと、私は思います。
なかなか教えてもらうことのないことを
教えてくれた先輩に
感謝したいと思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!