BLOGしょう先生のブログ

インビザラインって、どんな装置?

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

六甲アイランドには、たくさんモニュメントがあります。幼いころは「ちょっと怖いな」「こんなの必要かな?」と思っていました。

でも、大人になって他の街に住むようになってから、建物が所狭しと並んでいると、すごく息苦しいことに気づきました。

空間でも時間でも、ゆとりって大切ですね。

 

インビザラインは、商品名です

矯正相談で、「インビザラインはやっていますか?」と聞かれることがあります。

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置の1つです。

 

インビザラインは本やテレビでしばしば取り上げられることから、マウスピース型矯正装置=インビザラインと思われがちですが、マウスピース型の矯正装置はインビザラインだけではなく、他社の商品もあります。

 

日常生活でも、こういうことってありますよね。例えば「ホッカイロ」と言えばみなさん同じものを思い浮かべると思いますが、ホッカイロは商品名です。

数ある「使い捨てカイロ」の中に、1商品名として「ホッカイロ」があります。ですので、インターネットで調べると、「ぽかぽか家族」とか、「ホカロン」「オンパックス」など、いろいろな商品名があります。

 

インビザラインはアライン・テクノロジー社が取り扱っているマウスピース型の矯正装置のことです。他社もマウスピース型矯正装置を提供していますので、マウスピース=インビザラインではないことを知っておいた方が良いと思います。

(アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社は2020年6月からインビザライン・ジャパン株式会社に変わります。)

 

 

インビザラインとは

上記注意点を踏まえたうえで、インビザラインについて説明したいと思います。

インビザラインとは、マウスピース型矯正装置の1つです。

針金を使わず、原則マウスピースだけで(必要に応じて針金などと組み合わせて)歯を動かしていく矯正装置です。

マウスピース型の矯正装置は、それぞれの患者様の今のお口の状態を基準に、少しずつ歯が動くように変形させたマウスピースをはめて、歯を動かしていきます。

 

と、言われても、ピンときませんよね。

イメージしやすいように、歯並びに点数をつけて説明をしたいと思います。

 

とてもきれいな歯並びを100点、今のあなたの歯並びを30点だと仮定しましょう。

30点の歯並び、つまりガタガタの歯並びに、100点のきれいなマウスピースははまるでしょうか?

はまらないですよね。歯ならびが違いすぎるから、はまりません。

 

そこで、インビザラインではまず、31点のマウスピースを作ります。30点の歯並びより、ちょっぴりきれいなマウスピースです。

これなら、はめることができます。

31点のマウスピースをはめて、1週間すると歯は動いて、お口の中は31点になっています。

31点になったら、次は32点のマウスピースをはめます。

32.33.34…これを繰り返して、最終的に100点のマウスピースがはまるようにしていく、これがインビザラインの治療法です。

 

 

昔からあったマウスピース矯正はあまり良くなかった

インビザラインが広まる以前から、マウスピース型の矯正装置はありました。

私も必要に応じて使用していたのですが、致命的な欠陥がありました。

それが、「めちゃくちゃ壊れやすい」という点です。

マウスピースの素材があまりよくないため、患者さんが使用しているとすぐに穴が開いてきたり、取り外しの際に爪をひっかける部分から裂けてきてしまったり…

私以外の矯正歯科医師も、良い治療効果が得られないと言っていて、多くの矯正医からは関心を持たれていませんでした。

私も本当に簡単に、少しだけ歯を動かすような時だけしかマウスピース型の矯正装置を使っていませんでした。

(もちろん、創意工夫をこらしてマウスピース矯正をされていた先生もいらっしゃいます。あくまで私と、私の周りの先生の意見です。)

 

 

インビザラインで大きく変わったマウスピース矯正のイメージ

私はインビザラインのセミナーに参加する前、あまりマウスピース矯正というものに期待していませんでした。

でも、セミナーが終わった時には、「もしかしたらこれは使えるのではないか?」と、少し前向きな気持ちになっていました。

前向きになったポイントが2つあります。

 

1)デジタルの3D画像で歯を動かしていく

当時、インビザライン以外の会社では、マウスピースを作る方法が全く違いました。

 

まず、歯型を取ります。

歯型に石膏を流し込み、歯の模型を作ります。

その模型を手作業で切って、歯を1本ずつばらばらにして、再度並べます。

そして、そのきれいになった模型で、マウスピースを作る。

こんな感じです。

 

手作業で動かすため、作った人によって、マウスピース1枚あたりの歯の動く量が全然違うのです。

せっかく作ったのに、動かす量が大きすぎてはまらない、なんてことが、1度や2度ではありませんでした。

 

また、模型上で歯を1本ずつバラバラに切断するってことは、切るために少し歯が小さくなってしまいますよね。

ケーキだって包丁を入れたら包丁の厚み分はつぶれちゃうわけです。

ケーキは大きいから多少潰れても問題ありませんが、歯と歯の間がノコギリの厚み分削れてしまうことは、大きな誤差になります。

 

その点、インビザラインでは、お口の中をスキャンしてデジタル化しますので、実際に歯が削れてしまったり、マウスピースを作る人によって出来上がりが違うという問題はありませんでした。

 

今となっては、他社も追随してデジタル化しているようで、他のマウスピース矯正でも私が経験したような苦労はないと思います。

ただ、その当時は、インビザラインが画期的な方法であるように私は感じました。

 

2)マウスピースの素材が独特

前述のとおり、マウスピースがすぐ壊れる、破れる、穴が開くなど、マウスピースそのものに問題がたくさんありました。

しかし、インビザラインでは、マウスピースが特殊な構造をしており、とてもしっかりとしていました。

 

素材は改良を重ねておられるようで、私がインビザラインを導入した時は、たまに折れ曲がったりすることもありました。

でも今ではほとんど問題なく、使用することができています。

 

いかがでしょうか。ちょっと難しいお話で、疲れてしまったかもしれませんね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

次回は、実際にインビザラインを始める場合、どのような流れになるのかをお話したいと思います。

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