BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は時々質問をいただく、矯正治療中の発音についてお話したいと思います。
装置のせいで話しづらくなりますか?
矯正相談に来られた方に「矯正装置を付けたら、話しづらくなりますか?」とか、「子どもの滑舌が悪くなりませんか?」といった質問を受けることがあります。
装置を付けたことがない親御さんにしてみれば、ちょっと心配ですよね。
基本的には大丈夫です
口の中は髪の毛が1本入るだけで気が付くような、繊細な器官です。
繊細なので、さすがに矯正装置が入っても何も感じません!というわけにはいきません。やはり違和感があります。
でも、発音に関して特に心配することはないと言ってよいでしょう。
ただし、いくつかおさえておくべきポイントがあります。
舌側矯正は違和感MAX
裏側に矯正装置をつける舌側矯正は非常に違和感が大きいです。
発音が気になる方は、避けておくことをお勧めします。
ただし、舌側矯正には舌側矯正のメリットもありますので、あくまでも発音に関して限定したら、避けた方が良いというお話です。
詳しくは別の記事に書いていますので、良ければ読んでみてくださいね。
第7-1回【目立たないだけじゃない】裏側矯正(舌側矯正)ってどうなんですか?【矯正コラム】
第7-2回【目立たないだけじゃない】裏側矯正(舌側矯正)ってどうなんですか?【矯正コラム】
第7-3回【目立たないだけじゃない】裏側矯正(舌側矯正)ってどうなんですか?【矯正コラム】
ちゃんと装置を使わない人は、いつまでも慣れない
発音の心配はないですよとお伝えしましたが、条件があります。それは、最初のうちにしっかりと装置を使うということです。
どんな装置であっても、最初は違和感があります。しゃべりづらくもなります。でも、それを我慢すれば3日もあれば慣れます。
でも、ちょっと気持ち悪いからってすぐ外しちゃう人がいるんですね。そういう方は、いつまでたっても慣れません。
「ちょっと気持ち悪くて…」
「しゃべることの多い仕事なのでなかなか付けられなくて…」
「忙しくて装置忘れてて…」
こういう言い訳は山ほど聞きましたが、やはり使わない人は「使えない」のではなくて、「使えるようになるまで使用していない」んですね。
なかなか勉強をしないお子さんに「勉強しなさい」って言った時、お子さんが「だって分かんないもん」って言ってきたら、お母さんはなんて答えるでしょうか?
「そりゃ勉強してないから分からないんでしょ!まずはやってみなさい。」とか言いませんか。
誰だって最初から分かることはないんです。それを最初からあきらめて…もうちょっとやってみなさいよ!!と思ってしまいませんか?
矯正装置も同じです。
「だって●●だもん」と理由を述べてやらないのは簡単ですが、まずは装置に慣れるまで、頑張ってみましょう。
私たち歯科医師が、親子関係と異なるのは「いいからやりなさい!」と言えないところです。
難しいですね。
学習中の言語では少々苦労する可能性が
発音に関しては問題ないとお伝えしましたが、学習中の言語では少々難儀することもあるかもしれません。
以前海外留学に行ったお子さんから、「リテーナー(後戻り防止装置)を付けていたら相手に発音を聞き取ってもらえず、結局装置を外して会話していました」と言われたことがありました。
それは、もしかしたら装置を使わなかった言い訳なのかもしれませんが、確かに新しい言語を習得するにあたって、ちょっとした発音の違いなどをうまく修正するのは難しいかもしれません。
私はその経験がないので、推測でしかありませんが、そういった可能性もあるとお考えいただければと思います。
留学に関しては、こんな記事も書いていますので良ければどうぞ。
いかがでしたでしょうか。基本的に母国語であれば、矯正装置を付けても問題なく発音ができます。慣れるまでに少し日数が必要ですが、しっかりと装着していただければ必ず発音は戻ってきます。
ぜひ、投げ出さずにまずは1週間、頑張ってみてくださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!