BLOGしょう先生のブログ

第39回【噛むだけじゃない】前歯の役割【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。今日は前歯についての記事を書こうと思います。

 

 

前歯は物を噛むためにある

前歯ってどうして存在していると思いますか?

それはもちろん、物を噛むためですよね。

前歯で食べ物を噛みちぎって、お口に入る大きさにします。

それがもっとも大切な前歯の役割です。

でも、前歯の役割は物を噛むだけじゃないんです。

 

 

もしも前歯がなかったら

もし、前歯がなかったら、どうなると思いますか?

ヒントは漫画にあります。

漫画でおじいちゃんやおばあちゃんが入れ歯を飛ばしてしまうコマがあると思います。

入れ歯が飛んで行った後のおじいちゃんって、どんな顔をしていますでしょうか?

口が梅干を食べた後みたいに、しわしわにしぼんでいると思います。

 

どうして口がしわしわになるのでしょうか?

あれは、前歯の役割をする入れ歯が外れて、前歯による支えがなくなってしまったことで、唇や口周りの皮膚が口の中に入ってしまった結果、しわしわになってしまったのです。

 

 

前歯は口もとの支えとなる

前歯は物を噛むためにありますが、前歯があることによって、口もとが美しく保たれています。

前歯がなくなったら口もとはしわしわになりますし、前歯が前に出すぎたら、口が閉じなくなったりします。

前歯の位置がどこにあるかは、とても重要なんです。

 

 

矯正治療による見た目の変化

インターネットで矯正治療について調べると時々「口もとが変わった」という記事や動画を見ます。

逆に、あまり変わらなかったと書いている記事も見かけます。

 

実際のところ、どうなのでしょうか。

 

口もとの変化は、「治療法による」部分や、「人による」部分が非常に大きいです。

また「感じ方にも個人差が大きい」ということを忘れてはいけません。

つまり、「一概に言えない」というのが、私の意見です。

 

 

歯を抜く治療では、口もとの変化が大きくなりやすい

矯正治療では、歯を抜く場合があります。

歯を抜いて、前歯が大きく後ろに下がるような治療法を選択している場合、口もとの変化は大きくなります。

 

ただし、その変化を「口もとがすっきりした」と捉える方と「なんだか老けた」と捉える方がいらっしゃいます。

同じ変化をしても、その方によって感じ方が異なるため、治療法だけでどうなると決めることは難しいです。

 

 

矯正治療中の体の変化にも影響される

あと、これは私たち歯科医師からは言いづらいことなのですが、加齢による変化もあります。

加齢だけでなく、私生活の変化で太ったり、痩せたりしても口もとの印象は変わります。

 

過去に私が困ったお問い合わせが、「矯正治療中にほうれい線が3本増えた」というお問い合わせです。

他院で治療をされている方からのお問い合わせでしたので、私の治療ではなかったため、どう対応してよいのか悩みました。

初対面の相談者に「歳を重ねたからじゃないですか?」とは言えませんし…

 

矯正治療中の変化は全て矯正によるものとは限らないこと、心に留めていただけると幸いです。

 

 

前歯は大切

前歯は物を噛むために大切ですが、口もとの印象を決めるという意味でも大切な役割をしています。

ぜひ、歯を大切にしてくださいね!

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

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