BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、昨日の記事の続きを綴りたいと思います。
【前回記事はこちら】第106回【10人に1人】乳歯が抜けた後に、大人の歯が生えてこないことがあるってホント?【矯正コラム】
目次
歯が少ない時は、矯正歯科で相談しよう
レントゲンを撮影したら、大人の歯が少なかった!となっても、心配しないでください。
まず、矯正歯科で相談しましょう。
矯正歯科では、お口の中をみて、さまざまな選択肢を提示します。
1)乳歯を長く残す
レントゲンで乳歯が健全な状態であり、長く残りそうであれば、乳歯をそのまま残すという選択肢もあります。
大人の歯が生まれつきない方の場合、乳歯が長く残る人もいるんです。
成人するまで残る方もいらっしゃいますし、30歳、40歳となっても残る人もいると聞いたことがあります。
(私は見たことがありません。)
乳歯の寿命を考えながら、計画を立てることがあります。
2)永久歯を動かして、歯がない隙間を埋める
歯の本数が少ない場合、歯と歯の間に隙間ができます。
こちらのレントゲンをご覧ください。
この方は既に乳歯が全て抜けている方です。
矯正前ですが、番号「2」がないですよね。
また、向かって右側の1と3や、3と4の間には黒く隙間が空いていますよね。
生まれつき前歯の本数が少ない方です。
そして、乳歯は抜けています。
こういった場合は、歯と歯の間を詰めていきます。
最終的にはこんな感じ。
歯と歯の間の隙間がなくなっているのがお分かりいただけるかと思います。
上の歯が揃っていて、下の歯が2本少ないため、調和を取るのが難しいのですが、できるだけよく噛めるように、そして、できるだけ違和感のないようにバランスを整えていきます。
もし、矯正をしなかったら?
矯正以外にも、選択肢はあります。
例えば、
「乳歯が抜けたところに1本だけの部分入れ歯をする」
「乳歯が抜けたところにインプラントをする」
「乳歯が抜けたところにブリッジを入れる」
などがあります。
いずれにしても、人工的なものが必要となるという点が、矯正を行う選択肢とは異なるポイントです。
また、インプラントは成長期には難しいため、ある程度の年齢にならなければできません。
「乳歯を残す」ことを選択したけれども、抜けてしまった場合なども、このような人工的な物が必要となる場合があります。
それぞれの方法に、メリット・デメリットがある
乳歯を残す方法も、乳歯を抜く方法も、それぞれに良いところと悪いところがあります。
それを説明し始めると膨大な量になるので、ここでは割愛します。
皆さまお1人ずつに合った対処法を提示し、親御さんと一緒に考えていく必要があります。
未来のことは分からないから、一緒に考えましょう
私たちは「大人の歯がない」ことは検査から分かるのですが、「乳歯が何歳までもつか?」は分かりません。
そのため、どうしても確実な1つの治療方法を提示することはできません。
いろいろなパターンを提示しますので、どの方法がお子さんにとって最も良いか、一緒に考えていきましょう。
6本以上大人の歯がなかったら、保険適応になります
これは滅多にありませんが、永久歯が6本以上ない場合は、矯正治療に保険が適応されます。
6本以上ないということはなかなかないので、頭の片隅にちょこんと置いといていただければと思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
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