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第118回【人それぞれ】矯正治療の適齢期を見極める【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、私の矯正治療に対する考え方について、少しお話したいと思います。

 

 

2人の同級生が来院

先日、矯正相談が2件連続で入っていました。

 

小学校低学年のお子さんです。

1人目のお子さんは、すぐ矯正開始となり、もう1人のお子さんは、今は治療を始めず、経過観察となりました。

 

たまたま待合室で鉢合わせした2組のご家族は、なんと同じ学校の、同じ学年のお友達同士でした!

 

 

どうして1人だけ矯正が始まったのか

2組のお子さんは同級生だったのに、どうして1組だけが治療開始となったのでしょうか?

それは、成長の度合いが違うかったからです。

 

小学校低学年では、お子さんの成長スピードが全然違います。

例えば、4月生まれの子と、翌年の3月生まれの子は同じ学年でも全然違います。

また、同じ月の生まれの子でも、背の順で1番後ろの子と、1番前の子では、これまた成長スピードが違います。

 

同じ年齢であっても、お子さんの成長によって、治療開始を決定する場合もあれば、延期する場合もあるということです。

 

 

もっとも効果的な時期に、効果的な治療を

私の治療に対する考え方は、

「お子さん・ご家族の負担を減らすため、治療期間はできるかぎり短く」という考え方です。

 

早く始めすぎてもダラダラと長くなりますし、反対に遅く始めると効果が薄かったりします。

その間を見極めるのが難しいのですが、少しでも負担を減らせたらいいなと思っております。

 

 

治療が長引くパターン

ただ、そうやって考えた上で始めても、どうしても治療が長くなってしまうパターンがいくつかあります。

その代表が「受け口」です。

 

受け口の治療はとっても難しくて、成長を見ながらの対応となるため、期間がダラダラと続いてしまいます。

 

少しでもだらだらと治療が続く確率を下げるには、出来るだけ早く、3歳、4歳ぐらいから始めることが効果的です。

ただし、早期に治療開始しても効果が少なく、結果的に高校生ぐらいまで治療が続いてしまうこともあります。

 

他にも、

「先天欠如歯がある場合」

「骨性癒着歯がある場合」

「骨格的な問題がある場合」

など、どうしても治療が長くかかる場合は、いろいろあります。

 

 

開始が遅くならないように

私は治療期間を最短にできるようにと考えて治療開始時期を決めています。

 

矯正相談に来られるお子さんを見ていると、「もうちょっと早く来てもらえたら、もっと短い期間で治療できたのに…」と思うことがあります。

 

基本的にお母様、お父様から見て「これはもう絶対治らないだろうな」「大人の歯が生える場所足りないよな」と思ってからのご来院ですと、遅いことが多いです。

 

残念ながら、小学校の低学年だと「もしかしたら成長により治るかも?」と思い、放置してしまう親御さんも多いんです。

でも、その治るかどうかの判断は私たち専門家にお任せいただけると嬉しいです。

 

少しでも短い期間で治るように、みなさんも早期の矯正相談受診をしてくださいね!

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

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