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第143回【恐怖症?】歯医者が怖い子・苦手な子でも矯正はできますか(前編)【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、歯医者が苦手な子でも矯正ができるのかについて、お答えしたいと思います。

 

 

歯医者が苦手な子は一定数いる

歯科で働いていると、歯医者を怖がるお子さんはたくさんいらっしゃいます。

特に珍しいことではありません。

ただ、その中でも特に強く怖がったり、泣いてしまって全然治療できない子などが時々います。

そういったお子さんが怖がる原因は、いくつかあります。

 

 

臭いが苦手

まず、歯医者の臭いが苦手という子。

歯医者では消毒液など薬品を多く使うため、歯医者独特の臭いがします。

昔ほど強い臭いのする薬剤は多くありませんが、鼻が臭いに慣れてしまった私たち歯科医療従事者と違い、お子さんは敏感にその臭いを感じてしまうのかもしれません。

 

 

雰囲気が苦手

歯医者はとても殺風景です。

清潔感があると言えば聞こえは良いですが、白を基調としたいかにも病院!って感じの雰囲気が強くでています。

おまけに白い白衣を着ているスタッフが多く、病院から注射を連想してしまうお子さんもいるのかもしれません。

 

 

音が苦手

歯医者と言えば、歯を削る「ウイーン」という音ではないでしょうか。

あの音を聞くだけで、うんざりしてしまうのは子どもに限ったことではないかもしれません。

 

 

型取りが苦手

そして、意外と多いのが「歯型取りが苦手」というお子さん。

口の中に粘土を大量に入れるので、気持ち悪くなって嘔吐してしまうことがあります。

吐いてしまうのは誰でも気持ち悪いものですよね。

 

 

先生やスタッフが苦手

子どもとの接し方がうまくなかったり、苦手だったりする先生だと、お子さんは委縮してしまいます。

それにより、歯医者=怖いというイメージが定着している可能性があります。

 

 

それぞれの苦手に対する当院での対応

当院では、いろいろな苦手に、こんな対応をしています。

 

 

アロマオイルを使用しています

まず、歯科独特の薬品臭は、矯正歯科では少ないです。

ただ、0ではないので、当院ではアロマオイルを使用しています。

ヤングリヴィング社のこだわり抜かれたアロマオイルを使用し、水で薄めずそのまま室内に拡散させています。

香りの種類は定期的に交換しており、多くのお子さんやお母さまから、良い香りがするとご好評をいただいています。

 

 

海と山をイメージした雰囲気にしています

当院の待合室は山のイメージ。

床と長椅子は緑で、芝生の上にいるような空間にしています。

院内は木目調のテーブルを使い、病院感が強く出すぎないように心がけています。

待合室ではキッズスペースでごろんと寝てしまうお子さんも多く、くつろいでくださっているようです。

 

 

器具を使うことは最小限にしています

矯正歯科では「歯を削る」ことがほとんどありません。

そのため、ウイーンという音自体が少なめになっています。

もちろん器具を使うことはあるので、その時は前もってきちんと説明をしてから、使用することを心がけています。

 

 

粘土での型取りは原則廃止、スキャンにより電子データとして歯型を取る

歯型取りの粘土はほとんどのお子さんで使用しなくなりました。

お口の中をスキャンするカメラで撮影することで、立体的な歯の模型を作ることができるようになったからです。

これにより歯医者の苦手意識を克服する子が多くなったように思います。

 

 

院長は保育士の資格を取得

子どもの心理を学ぶため、保育士の資格を取得しました。

少しでもお子さんの気持ちが理解できれば…と思っています。

 

 

それぞれはささいなことですが、少しずつ配慮することで、お子さんの歯科への恐怖感を取り除けたらいいなと思っています。

 

長くなるので今日はここまでです。続きは明日書きますね!

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

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