BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、スタッフと話した出来事を、お伝えしたいと思います。
目次
シフト調整の会話
先日、平日に来てくれているスタッフに、土曜日も出勤を検討してくれないかとお願いしました。
1週間後、そのお返事をもらいました。
スタッフ「夫が土曜日は家にいてほしいと言うので…(出勤できません)。」
私は、その返事が、すごく心にひっかかって、モヤモヤしたんです。
みなさんはこのお返事、どう思われましたか?
さらに質問
私は、さらに聞き返しました。
「ご主人があなたに家にいてほしいと思っていることは分かりました。では、あなた自身は、どう思っているのですか?」
すると、スタッフはこう言いました。
「私も、最近家族で過ごす時間が減っているので、お休みのままが良いです。」
私は、ここまで聞いて初めて、納得しました。
納得したし、心の底から、ご家族での時間を大切にしてほしいと思えました。
帰ってから、どうしてあんなに心がざわざわしたんだろうと考えました。
どうして、最初の返事では全然納得できなかったんだろうと考えました。
自分自身の気持ちに、正しく気づく
会話を振り返ると、最初のお返事は、主語が「夫」なんですね。
分かりやすくするために、ちょっと乱暴な言い方をすると、「夫が行くなと言うので、行けません。」と言ってるんです。
次のお返事は、主語が「私」なんです。
「私が休みたいので、行きません。」
これ、小さな違いのようで、大きく違うと思いませんか。
あなたの人生は、あなたの意志で動くはず
最初に聞いた理由は、あなた自身の気持ちではありません。
「他人(夫)の意志」が「自分の意志」よりも優先されたように表現しています。
それが、あなたの人生だと言えるでしょうか。
あなたの人生の主人公は、あなた自身であるべきです。
事を荒立てないための断り方でもある
もちろん、その場にいない第三者を理由にする断り方は、もめ事を起こさないためのうまい断り方とも言えます。
「私が行きたくないので出勤しません!」なんて、ちょっとひどい断り方かな?とも思いますよね。
言葉を上手に使って、相手を傷つけない奥ゆかしさって、素敵だと思います。
言霊、という言葉もあります
ただ、言葉とは不思議なもので、そうやって第三者を理由にする習慣が身についてしまうと、それに慣れてしまいます。
いつでもその断り方、つまり、他人のせいにした断り方をしてしまいます。
そして、いつのまにか他人のせいにする言動が標準となり、「自分の意志」なのか、「他人の意志」なのかが、分からなくなってしまうのです。
子どもも結構聞いている
実は、私も子どもの頃、身近な大人がこうやって第三者のせいにして断っている姿や、電話で他人のせいにして断る会話をよく聞いていました。
子ども心に、「どうして嘘をつくのかな」って思っていました。
そして、無意識にそれを真似ている時期があったのです。
もちろん、悪気なんてありません。
でも、そうやって真似ているうちに、他人のせいにすることに慣れてしまいました。
気づかないうちに、自分の意思で動かず、「誰かがAと言うからAにしました」と伝えることで、自分の責任を減らしていたのです。
その方が、気が楽なんですよね。
その場は乗り切れるけれど
この断り方は、その場を穏便に乗り切るには最高の方法です。
でも、それを繰り返し使うことで、自らの人生が他人の意思によって動かされてしまうことに慣れてしまいます。
自分の人生なのに、自分で決めることに臆病になったり、誰かのせいにしてしまったり。
第三者を言い訳にする断り方は自分の人生を他人に委ねるリスクを孕んでいるように、私は感じます。
矯正相談でも、たまに遭遇します
いかがでしたか。
何かを誰かのせいにして断ることは、事を荒立てないためにはとても大切な、社会を生き抜く知恵なのかもしれません。
矯正歯科でも、相談に来られたお母さまから、後日こんな連絡をいただくことがあります。
「私は子どもの矯正をやってあげたいんですけど、主人が矯正はしなくていいんじゃないかって言うんです。だから今回は矯正を見送ります。」と。
本当にそうでしょうか?
お母様も話し合って、納得して矯正をしないと決めたのではないですか?
家族で相談して、家族でやらないと決めたのであれば、「私は家族で話し合って、今は矯正をしないことに決めました。」で良いと思うんですよね。
自分の意思で動くことが大切
自分の意志で動くことって、すごく大切だと思います。
それにより、責任が生じます。
責任が生じるので、しっかりと自分で物事を考えます。
その結果、後から後悔することを減らせます。
ぜひ、一度ご自身の普段の断り方を、振り返ってみてください。
どうでも良いことや、どうでもよい人に対しては、穏便に、第三者のせいにしながらお断りするのもありだと思います。
でも、本当に大切な人や、仲間には、しっかりと向き合って、「自分の意見」として考えを述べる。
それにより言葉に責任が生じますが、あなたはまっすぐと生きて行けるのではないかと思います。
それがあなた自身の幸せに繋がると思いますし、さらにはそんな行動を見ているお子さんの幸せにも繋がると私は思います。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!
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