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第169回【料理に似ている!?】小児矯正の治療期間【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、矯正相談の時によくある質問を、料理に例えてご紹介します。

 

 

小児矯正の治療期間ってどのぐらいかかりますか?

矯正治療に関心のある方が心配されていることの1つが、治療期間です。

この質問のお答えはとても難しいのですが、本日ふと、料理に似てるかも?と思ったんです。

 

 

作り置きって大変でしょ?

料理って、食べる時に作るだけじゃないですよね。

前もって作り置きをしたりすることがありますよね。

 

かおりママ「作り置きって大変よね?」

まよママ「いやいや、切っておくだけだから〜」

 

こんな会話が聞こえてきそうです。

 

 

どこまでを作り置きする?

この一言で言う「作り置き」にも、さまざまな意味があると思うんですよね。

 

例えば

・ラップを取ればすぐ出せる状態

・レンジでチンして、ラップを取ればそのまま出せる状態

・レンジでチンして、お皿に盛り付けたら出せる状態

・下味をつけ終わっているので、フライパンで焼いて、盛り付けたら出せる状態

・全ての具材を切り終わっている状態

どうでしょうか。

ラップを取ればすぐ出せる状態と、最後の具材を切り終わっている状態では、全然違いますよね。

 

 

程度によって、かかる時間が異なる

一口に「作り置き」といっても、どの程度準備しておくかで、かかる時間が異なります。

そのまま食べられる状態まで作っておくなら、30分かもしれないけど、具材を切るだけなら3分かもしれません。

 

では、どちらが「良い作り置き」でしょうか?

 

それは、どちらも良いんですよね。

 

最後まで作っておけば食べる時は楽ですが、出来立ての温かさは感じられないかもしれません。

具材を切っただけなら作り置きは簡単ですが、食べる時の手間は割と多かったりしますよね。

でも、別の料理にも使えたりします。

つまり、どっちも良さがあるわけです。

 

 

小児矯正をどのように捉えるか?

さて、本題の矯正治療に戻りましょう。

小児矯正をどのように捉えるか?で、小児矯正の期間は大きく変わってきます。

 

料理をあとはラップをとるだけ!というところまで作り置きをするように、「小児矯正だけでほぼ矯正が終わる!」をゴールにして治療期間を答えるならば、かなり長い時間がかかります。

成長期ではお口周りの骨格も変わります。

女の子だとだいたい小学校高学年から中学校、男の子だと中学校から高校ぐらいにかけて、骨格が大きく変わります。

その時に大きな噛み合わせの変化がないか、確認する必要があるので、それも含めて小児矯正と考えると、かなり長期間の治療となることがお分かりいただけるかと思います。

 

一方で、ひとまず材料を切っておくだけ!と考えるように最小限の治療をするとなると、期間はウンと短くなります。

例えば、前歯が1本だけ後ろの方に生えてきたので、前に出してほしい!という矯正であれば、早い人だと3ヶ月ぐらいで終わります。

でもそれは、具材を切っただけなのと同じで、それで完結するわけではないのです。成長期が終わってから、また大人の矯正をすることになります。

 

 

どちらが良いというものではない

料理の作り置きと同じで、どちらのやり方が良い!というものではありません。

それぞれにメリットがあります。

ただし、気をつけなければならない小児矯正もあります。

 

 

具材を切っただけでは、料理は完成しない

あたりまえやん!と言われそうですが、具材を切っただけで料理が完成することはほとんどありません。

(もちろん、冷奴など、ないわけではないですが…)

 

ところが、矯正治療においては、この「切っただけで終わり!」とする歯科医院も少なくないんです。

 

今日の夕飯は

・冷奴

・生野菜スティック

・ご飯

・りんご

…こんな夕飯が毎日続いたら、それってちょっと、悲しいですよね。

 

ご自身の食事ならまだしも、お子さんのご飯がこれだと、ちょっとかわいそうです。

だけど、矯正歯科においては、これで終わりとする歯科医院も少なくないんです。

 

 

早ければ良いのか?

「矯正治療は長い」というイメージがあります。

そのため、治療期間が短いと、あそこの歯医者さん早く終わるしいいよ!と言われがちです。

 

もちろん早く終わって、なおかつ良い治療になっていたら良いのですが、そうでないことも多いです。

早ければ良いということではないことを、覚えておきましょう。

 

 

見極めるためのポイント2つ

見極めが難しいところではありますが、矯正歯科がきちんと最後まで治療をしてくれるかどうかを判断するために、ここでは2つポイントをご紹介します。

 

1.小児矯正だけで終わるよ!と自信を持って言われたら黄色信号

2.大人の矯正もやっている歯科医院を選ぶ

矯正をしている歯科医院、特に虫歯治療もしているし、矯正治療もしている歯科医院の中に、大人の矯正をしていない歯科医院があります。

 

「子どもの矯正は当院でやって、それでも治らない場合は矯正専門の歯科医院に紹介します」とか

「子どもの矯正だけで治りますよ!」とか

なんとなくそれらしいお話をしている歯科医院がありますが、そういった歯科医院は、私はお勧めできません。

 

料理だって、「下味はつけましたんで、もしおいしく召し上がりたい場合は、こちらを中華料理店に持って行っていただいて…」とか言われたら困りますよね。

ちゃんと責任を持って、最後まで調理してほしいですよね。

 

料理と違うのは「下味をつけただけで、素人が見たらなんとなく満足してしまう」というところです。

なので、しっかりと大人の矯正まで診てもらえるのかどうかは、確認しておきましょう!

 

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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