BLOGしょう先生のブログ

第201回【矯正コラム】子どものうちに矯正を始めたら早く終われますか?

こんにちは!今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は矯正を早く終わりたいと望む親御さんに向けての記事です。

 

矯正は大変なので、出来るだけ早く終わらせたいですよね。

ただ、早く始めたら早く終わるというわけではありません。

 

子どもの矯正を専門用語で言うと「1期治療」と言います。

ちょっと言い方を変えると1stステージ。

勘の良い方は気づかれたかもしれませんね。

子どもの矯正には2ndステージがあります。これを「2期治療」といいます。

 

1期治療は主に、大人の歯を抜かずに済むように、顎(あご)の骨を広げることに重きをおきます。

また、できる範囲で顎の骨の成長コントロールを行います。

そして、2期治療では1本1本の歯を並べていきます。

2期治療は目安として、身長が止まってきた頃に開始するのが一般的です。(もちろん例外もあります。

 

1期治療と2期治療の間には成長を観察する期間があります。当院では、3ヶ月〜1年の間で、患者様の状況に応じて成長を観察しています。

「そんなもったいぶらずに、さっさと2期をしてくれたら良いのに…」と思われるかもしれませんが、成長期には下顎が成長するため、上下のバランスが変わります。

それにより噛み合わせが変わったり、俗に12歳臼歯と呼ばれる奥歯が後から生えてくるため、特別な事情がない限り、早めに2期治療を始めることは推奨されません。

 

小学校低学年のうちに矯正を始めることのメリットは早く終わることではなく、永久歯の抜歯を避けられる可能性が高まることにあると私は考えています。

 

私自身は成人になってから矯正をして、永久歯を4本、親知らずも含めると8本も抜きました。

小さい頃にやっていたら、もしかしたら歯を抜かずに済んだかもしれないな…と思うと、後悔があります。

 

念のため補足しておきますと、矯正医にもいろいろな考えを持つ人がおり、私の考え方が全て正しいということではありません。

矯正相談ではいろいろな歯科医師の意見を聞いて、皆様が共感できる治療方法を選んでいただけたらと思います。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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