BLOGしょう先生のブログ

第209回【矯正コラム】矯正装置を外した後に再治療ってできますか?

こんにちは。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

矯正後の前歯が動いてきた

矯正治療が終わってからしばらく経って、前歯が少し動いてきた…と相談に来られる方が少なくありません。

矯正治療が終わってから5年の方もいれば、幼少期に矯正をして、何十年も経っている方もいらっしゃいます。

再治療って、できるのでしょうか?

 

結論から述べると、再治療は、可能です。

ただ、患者様が思っているよりも、難易度は高めです。

そのため、思っているよりも期間は長くなり、費用も安くなることは少ないと思っておいた方が良いでしょう。

なぜ、再治療は難しいのでしょうか。

それにはいくつか理由があります。

 

 

治療の融通が利かない

まず、再治療では融通が利かないことが多いです。

例えば、歯がガタガタの場合、初めての矯正であれば、抜歯をして並べるという選択肢があります。

(もちろん、抜歯をしないこともあります。)

しかし再治療の場合、初回治療ですでに歯が抜かれていると、それ以上に歯を抜くことは避けたいので、なんとか今ある全ての歯を残す方向で治療計画を立てなければなりません。

これがなかなか難しいです。

 

 

原因からアプローチする必要がある

次に、動いた原因を取り除く必要があるという点も、再治療を難しくしています。

矯正が一旦終わったのに、歯が動いてしまったということは、再治療をしてもまた動く可能性があるということです。

だとすれば、根本的に何が原因で歯が動いたのかを予測しながら再治療に取り組まなければなりません。

場合によっては、動いてしまった歯以外にも原因があり、患者様が思っている以上にたくさんの歯を動かさなければならないこともあります。

 

 

歯へのダメージが大きい

歯は何度も動かさない方が良いとされています。

何度も動かすと、歯へのダメージが大きく、歯の寿命を短くしてしまうリスクもあります。

そういったリスクを考えながら治療をするかどうか、検討しなければなりません。

 

 

患者様はすぐ治ると思っている

初めての矯正治療と違い、「悪くなっている部分はここだけだから、ちょっと装置つけたらすぐに治るよね…」と思っている患者様もいらっしゃいます。

しかし、上記の通りいろいろな要因で治療が難しくなっているので、期間がかかることが多いです。

再治療は難易度が高いと、覚えておいてくださいね。

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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