BLOGしょう先生のブログ

第210回【矯正コラム】子どもが矯正装置をなくしたらどうなるの?

こんにちは!今日もお越しくださり、ありがとうございます。

矯正の取り外し式装置について説明すると、お母さんから「なくしたらどうなるんですか?」と聞かれることがあります。

 

1)床矯正装置など、基本的な矯正装置の場合

普通の矯正装置であれば、紛失に伴い再製が必要になります。

作り直しには技工料がかかるため、追加で費用をいただく医院が多いかと思います。

当院でも費用を頂いています。

 

医院によっては、作り直し費用は頂かないところもあります。

私もそういったところで働いていたことがありますが、装置代は安くないため、医院の悩みの種になっていました。

 

作り直しをする際は、現状の歯型を取るなどして、歯科技工士に発注を行います。

発注後装置が届くまでに2週間から1ヶ月程度の期間を要するため、その間は治療が進まないことになります。

単に治療が進まないだけでなく、歯が元の位置に「後戻り」することもあり、そうなると治療期間がさらに延びてしまうこともあります。

 

 

2)マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正(インビザライン)の場合は、たくさんのマウスピースが届いているため、1枚を紛失した場合は次のマウスピースに進みます。

5枚目のマウスピースをなくしたら、6枚目に進むということです。

 

マウスピース矯正では、一度にたくさんのマウスピースを作ります。

マウスピース1枚あたりの歯の移動量は非常に少なく設計部されているため、1枚飛ばすぐらいでしたら大きな負担なく進めることができます。

 

ただし、何枚もなくしてしまったり、そもそもマウスピースの使用時間が少なく歯がきちんと動いていない場合は、次のマウスピースがはまらないこともあります。

きちんと毎日ずっと使用していることを大前提として、1枚ぐらいは飛ばしてもなんとかなる、ということです。

 

紛失してもすぐに次のマウスピースに進めるため、作り直しの期間がかかりません。

そのため、治療が止まらないところはメリットだと思います。

また、作り直しの装置代がかからないことも、患者さんに優しいポイントですね。

 

 

紛失に関しては、マウスピース矯正が有利

装置の紛失について考えると、マウスピース矯正というのは経済的にも、治療期間の面でもメリットが多い治療法かと思います。

ただ、装置を紛失することは決して褒められることではありません。

まずはなくさないように、大切に使おうねとお子さんにお伝えくださいね!

 

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

Share

SEARCH

CATEGORY

ARCHIVE