BLOGしょう先生のブログ
私はもともと男女問わず、好きな子や嫌いな子が少ないタイプの子どもでした。
どちらかと言うと群れをなすタイプではなく、1人で行動するタイプ。
中学の部活に入らず、テニススクールに通っていたことも影響しているかもしれません。
ただ、明確に「好きじゃない」と思う子はいました。
特に女の子たちがよく言うこんなセリフが、どうしても好きになれなかったんです。
それは、テストの日が近づくにつれて出てくる、こんなセリフです。
「今日のテストやばいわ、全然勉強やってへん。」
「私も、昨日寝ちゃって…」
「えー!私も、私なんて第5章の勉強丸々やってへんわー!!」
「みんなで平均点下げよなー!!」
こうやって話してる子たち
別にみんなが成績悪いわけじゃないんです。
中には学年TOP5に入るような子もいて。
私はずっと「勉強したなら『勉強したよ』って言えばいいのに…」って思ってました。
お互いやってないアピールをして「共感」することで
友情を深め合っていたのかもしれません。
でも、結局テストが返ってきたら
その子が勉強していたか、していなかったかは分かるんです。
そして私はその行動の何が嫌だったかと言いますと
テストが返ってきた後なんです。
帰り道、とある女の子が、点数が良かった子がいない場所で
私に話しかけてくるんです。
「◯◯ちゃん、いつも勉強してないって言うけど、絶対やっとーねん。ほんま◯◯ちゃん嫌やわ。」
確かに〇〇ちゃんは嘘をついていました。
絶対勉強しないと取れないような高得点をたたき出していました。
だからって、私はその子の悪口を言いたくもなかったんです。
テスト前に、勉強やっていない自慢を語り合う子たちが苦手でした。
今思えば、こういう「その場を取り繕う小さな嘘」が
昔から好きじゃなかったんだろうな…と思います。
いつかばれる嘘をどうしてつくのかなって。
不思議でしょうがなかったんです。
友情を深めあっているようで、陰口を言い合う、怖い関係。
それがどうしても、好きになれませんでした。
今も、ちょっとした嘘ってなんとなく気づくんです。
でも、気づかないふりをしています。
だけど、それがなんとなくじゃなくて
やっぱり嘘だったんだって分かったときに
すごく傷ついてしまう自分がいます。
「あの時どうして嘘つかれたんだろう」って。
この「小さな嘘」の良くないところ。
それは、「嘘をついた自分だけしか救われない嘘」だということです。
この嘘の唯一考えられるメリットって、
あらかじめ「テスト勉強をやっていない」と言っておくことで、
もし本当にテストの点が悪くても「やってなかったから」と言い訳できること。
それだけ。
ただ自分の心を守るだけ。
自分の保身。
その場では、みんなと同じ嘘をつくことで
団結力みたいなものは生まれるけれど
いつかその嘘はばれてしまうんです。
そして、悲しみを生むだけ。
小さな嘘。
それは、習慣化してしまいます。
そして、いつのまにか
本人も嘘をついていることに気が付かなくなる。
小さな嘘をついている人は
言葉の重みが、どんどん軽くなります。
本当に伝えたいことを伝えたときにも
相手に真摯に受け取ってもらえなくなる。
オオカミ少年と同じですね。
小さな嘘は信頼が失われてしまう、怖い病気。
特に、自分を守るためだけの嘘は
つかないようにしたいな…と思っています。
今日もお読みくださり、ありがとうございました!