BLOGしょう先生のブログ

本を読む時間がない方へ

先日、待合室で本を読んでいる患者様がいらっしゃいました。

私も本が好きなので、診察室にご案内してから、本に関するお話を少しだけしました。

患者様と本の選び方について盛り上がった後、こんなことを私が言いました。

「忙しくなると、本を読む時間とか、本を読もうって思う心のゆとりが作れなくなりますよね…」

すると、その患者様は意外な返答をされたんです。

「私は逆ですね。人生に悩んだときとか、

本にその答えが書いてあったりするので、

むしろ心のゆとりがなくなったときほど

読書に時間を割きます。」

 

そういう考え方は素敵だなって思いました。

 

私たちはよく言ってしまいますよね。

「本を読む時間がないんだよね。」

「忙しくてなかなか本を読めないんだよね。」

 

じゃあ、その忙しい中で何をしているかって振り返ってみると

意味もなくSNSを見ていたり

サブスクで見られる映画を見ていたり。

仕事終わりの飲み会には長時間参加していたり。

そういう時間はあるのに、本を読む時間はないと言う。

 

本を読めないとか

本を読む時間がないわけじゃなくて

本を読むという行動に対する

優先順位を上げようとしていない。

ただ、それだけ。

 

時間を割こうと思えば割ける。

きっとこれ、何に対しても言えますよね。

 

勉強をしようと思えばできる。

家事をしようと思えばできる。

仕事をしようと思えばできる。

何かやりたいことをしようと思えばできる。

その時間はある。

だけど、していない。

いつも後回し。

 

後回しにしているってことは

優先順位を上げていないってこと。

 

つまり、その事柄を大切に思っていないってこと。

 

私は読書が好きだと思っていたのですが

忙しくなると優先順位を下げていました。

つまり私は

あまり読書が大切だと思っていない

ってことだったんですね。

 

だって、忙しくてもテニスはしていますし

おいしいものを食べに行ったりもしています。

携帯をダラダラ見てしまうこともありますし

お気に入りの携帯ゲームをしていることもあります。

 

忙しいなんて言いながら

そういうことはできているわけです。

 

「本を読む時間がない」わけじゃないんです

「本を読む時間を作る気がない」のです。

 

絶対に時間はあるんです。

「忙しくなったときほど、時間を作るようにしていること」

それが、あなたにとって、優先順位が高いこと。

 

忙しくてできないって言っているうちは

それほど大切に思っていないということだと

患者様との会話で認識できました。

 

皆様は忙しいを理由に

後回しにしていること、ありませんか?

それ、本当は心の底で

大切に思っていないことではないか

今一度胸に手を当てて

自分の心に聞いてみてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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