BLOGしょう先生のブログ

読書をしたら頭が良くなる?

先日、10年ぶりぐらいにテニス仲間と会いました。

本当はテニスをする予定だったのですが

あいにくの雨で中止に。

コート近くでモーニングを食べることになりました。

1人の先輩はお子さんが中学生になったようで

子どもの勉強の話になりました。

そして先輩は、読書好きの私に尋ねてきました。

「本を読んだら、賢くなる?」

私は少し悩んで、こう答えました。

「賢くなるかは分からないですが

表現の幅は増えると思います。」

 

以前このブログで

全てを「やばい」で表現する人の話を書きましたが

表現の種類が少ないと

自分の気持ちが相手に伝わりづらくなります。

 

リンク:伝わる言葉を使うと、伝えられる人になる

 

言いたいことが伝えられないということは

友人とのコミュニケーションでも

小さな誤解を生むことにつながったり

「そういうことがいいたいんじゃない!」と

すぐにけんかになってしまったり。

 

仕事でも、上司と部下の意思疎通がうまくいかなくなったり

取引先とのトラブルのもとになったりする可能性があります。

 

本には基本、絵がありません。

動画もありません。

文章から想像を膨らませて、楽しむものです。

 

なので、みんなが脳内で想像する絵が

あまりにもかけ離れているようでは

本として成立しません。

 

そのため、丁寧な表現が使われていることが多いです。

「やばい」だけでは終わらないんですね。

そんな話をしていると、もう1人の先輩が言ったんです。

「そうかーやっぱ本大切やんな…

確かに最近伝えたいことがあっても

言葉が出てこない時あるもん。

でも、子育てしてたら、忙しくて本とか読む時間ないわ。」

 

そうですよね。

忙しいと削られていくのが

読書の時間かなと思います。

 

そんな話を聞いて、ふと思ったのは

「表現を学ぶ」という観点だけで言うと

音楽でもいいのかなと思いました。

 

例えば、最近私は藤井風さんの「花」という歌を

リピートして口ずさんでいるのですが

そこにこんな歌詞があります。

しわしわに萎れた花束小脇に抱えて

まず、「萎れた」という漢字表現は

あまり使わないですよね。

 

「しおれた」と読みます。

 

声に出せばそれなりに使う言葉ですが

文章として漢字を見ると少し新鮮です。

 

また「小脇に抱える」という表現。

これも「脇に抱える」ではないんです。

 

何気なく聞き流してしまいますが

「脇に抱える」と

「小脇に抱える」って

何が違うんでしょうか?

 

体に「脇」と「小脇」という部位があるわけではありません。

 

ネットで調べると

どうやら「小脇に抱える」は

「軽く挟む」ニュアンスが強いようです。

萎れた花を思いっきり脇に抱えたら

つぶれちゃいますもんね。

ふわっと抱える感じを出しているわけです。

 

そういわれてみれば

「小耳に挟む」なんて表現もありますよね。

ちょっと聞いたんだけど…みたいな意味合いで使います。

 

日本語では「小」という字をうまく使うことで

「少し」「軽く」というニュアンスが出せるのかもしれません。

いかがでしたか。

本を読む時間はなくても、普段聞いている音楽の

詩の中身に注目してみると

読書と同じ効果が得られるかもしれません。

 

ぜひ、忙しい方は普段聞かれている音楽に

耳を澄ましてみてくださいね。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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