BLOGしょう先生のブログ

第10回【大人はつらい?】大人になっても矯正できますか?【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、大人の矯正について綴りたいと思います。

 

 

何歳でも矯正治療はできます

「私みたいなおばさんが矯正なんて…」という声をよく聞きますが、矯正治療に年齢制限はありません。

私が過去に矯正をした方の中には、70代の女性もいらっしゃいました。

ご主人は既に他界されたそうで、「最後の棺桶に入るときには、きれいな歯で入りたくて…」とおっしゃるそのお気持ちは、私のような若造にはとても分からない境地でしたが、でも、そういった年齢の方でも矯正治療は可能です。

ただし、やはり子どもの矯正とは異なる注意点があります。

※本日のお話は、私が臨床で感じた経験上の意見も含んでおります。科学的な根拠、統計的な情報を求められる方は、医学書やその他情報をお調べいただきますよう、お願いいたします。

 

 

歯周病に罹患している方は原則できない

いくつになっても矯正治療はできますと書きましたが、歯周病に罹患している場合、矯正治療のハードルはぐんとあがります。

歯周病は、歯を支えている土台の骨の病気です。

矯正治療は歯を支える骨を溶かしたり、再び作ったりして歯を動かしていくので、その土台となる骨が病気の場合、矯正治療によって歯が抜けてしまったりします。

また、歯を動かしたい方向に骨がない場合など、思う通りに動かせない可能性もあります。

年齢とともに歯周病の罹患率は高くなります。

歯の定期検診にかかっている人でなければ、50代、60代になっての矯正は難しいかもしれません。

例外として、歯周病の治療の1つとして、矯正治療をすることがあります。

歯ならびが悪いから歯周病になっているので、根本の原因である歯ならびを治そう、というコンセプトですが…それは非常に高度な話になりますし、リスクの高い矯正治療となります。

 

 

痛みは強い

子どもの矯正と比較して、大人の矯正治療の方が痛みは強いようです。

「強いようです」というのは、患者様からの反応のみで判断しているので、ちゃんとしたデータはないからです。

例えば10歳の子に矯正治療をして、その子が40歳になった時にもう一度矯正治療をしたとしても、10歳の時にどのぐらい痛かったかを覚えているわけではないので比較ができません。

そしてそもそも、2回矯正をする人がほとんどいないので、そこは確実なことが言えません。

 

ただ、「痛い、痛い」と言うのはだいたい大人です。

特に40代、50代の女性に多いように感じます。

ただ、ここで補足しておきたいのは、「かなり個人差が大きい」ということです。

40代、50代の女性に多いと書きましたが、同世代でも全く痛くないとおっしゃる方もいらっしゃいます。

 

ただ、痛いことを理由に医院に電話をされる方、痛いことを理由に救急来院される方だけで言えば、圧倒的にこの世代が多いように思います。

理由は分かりません。

 

私の仮説ですが、子どもが「痛い」と言えば「2.3日で慣れるんだから我慢しなさい!」と言う親がいますが、大人になると「我慢しなさい!」という人がいないので、その2.3日が我慢できないのかな…と思います。

装置を付けた後に、2.3日は痛みます、と説明しているのですが、その説明も覚えていらっしゃらないのかもしれません。

 

痛みに関しては、いくつか関連記事を書いています。

【関連記事】矯正治療における痛みについて

【関連記事】矯正の痛みを少しでも減らすために

【関連記事】矯正治療は痛いですか?【もし100人に聞いてみたら】

 

 

期間は長くなりがち

年齢が上がれば上がるほど、治療期間は長くなりがちです。

年齢とともに顎の骨が硬くなるから歯が動きにくい、といった説もありますが、定かではありません。

ただ、やはり年齢が上がるごとに治療の制約は厳しくなっていきます。

金属の詰め物がされている歯など、健康でない歯が多くなると、矯正治療は難しくなります。

期間は中学生や高校生よりも長くなる傾向にあると考えていただいた方が良いかと思います。

また、後戻りもしやすい傾向にあります。

 

 

何歳でもできるが、やはり若いうちの方が負担は少ない

矯正治療は何歳でもできます。でも、歯周病になってしまうと難しいので、歯の定期検診にはしっかりと通って、歯のメインテナンスをしておいてくださいね。

 

私たち矯正医は子どもの矯正、大人の矯正どちらも行っていますが、やはり大人の矯正は大変だと思います。

子どものうち、小学校低学年のうちに矯正をしておいたら、もっと楽に治してあげられたのにな…と思うことは少なくありません。

もし、この記事を読んでいる方に、小学校低学年のお子さんがいらっしゃるようでしたら、ぜひ、今のうちに矯正相談に行ってほしいです。

小学校低学年って、ほとんどの親御さんが、「もしかしたら成長とともに治るかも」と思ってしまうぐらいの軽いガタガタのことが多いです。

なので、もう少し様子を見たいお気持ちも分かるのですが、矯正医だからこそ分かるその先の歯ならびのことを考えると、やはり早期治療がおすすめです。

ご参考になれば嬉しいです。

 

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

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