BLOGしょう先生のブログ
おはようございます。
今日もお越しくださり、ありがとうございます。
今日は、マウスピース矯正の「インビザライン」について綴りたいと思います。
invisalign G8が発表されました
当院では「インビザライン」というマウスピース矯正を用いています。
このマウスピース矯正の良いところは、次々と開発、改良が進められているところです。
インビザライン以外にも、昔からマウスピース矯正と呼ばれるものは存在していました。
しかし、あまり良い結果が得られるものではありませんでした。
マウスピースが割れたり、望んでいる位置に歯が動かなかったりすることが多々ありました。
また、そもそも作成されたマウスピースがはまらないという経験を何度もしました。
職人さん(歯科技工士)の手作りだったので、作った人の技量に依存する部分が大きいのが特徴でした。
マウスピース矯正に不満はありましたが、特に何かがバージョンアップすることもありませんでした。
そのため、マウスピース矯正はカンタンな歯ならびを治すぐらいにしか効果がないのかな?と思っていました。
インビザラインはそういった私の、そして矯正歯科医師のマウスピースに対するネガティブなイメージを覆してくれました。
従来のマウスピースとは異なるアプローチ方法で改良を重ねられており、どんどん良くなっている実感が得られました。
私がインビザラインを取り入れたときよりも確実に品質が良くなっており、患者様から痛みを訴えられることもかなり減りました。(もちろん無痛ではないですが、耐えられる程度という意味です。)
【関連記事】第30回【はめるだけ】マウスピースで歯が動く仕組み【矯正コラム】
【関連記事】第31回【小さな進化】マウスピース矯正が増えている理由【矯正コラム】
そしてこの度、invisalign G8が発表されました。
G8は、型番みたいなものです。
iPhoneも数字がどんどん増えており、iPhone8とか、iPhoneXとかが発売されて、確か今の最新はiPhone12…ですよね?
これと同じで、invisalignもG5,G7などと少しずつ新しくなって、この度G8が発表されたんです。
患者様には型番について細かい説明をしたりはしないので、たまにはちょっと細かい、マニアックなことを書いてみようかな、と思いました。
G8で圧下の精度があがる?
G8で特徴的だったのが、前歯の圧下の精度があがるということ。
圧下と書いて「あっか」と読みます。
悪化ではありません。圧下です。
矯正治療における歯の移動方法の1つで、「歯を歯ぐきの中に押し込む」イメージの移動です。
【関連記事】第49回【ちょっと待って】治療中に「悪化する」と言われたら【矯正コラム】
インビザラインでは、前歯の圧下に課題がありました。
細かすぎると皆さん難しすぎて倒れてしまうと思うので、詳細は書きませんが、前歯の圧下の予測実現性が向上することで、かみ合わせが深い方の治療がよりよくできるようになる可能性が高まりました。
かみ合わせが深い方とは、笑ったときに上の前歯しか見えなくて、下の前歯が隠れてしまうような方です。
マウスピース矯正がやや苦手としている分野に、改善がされたようで嬉しいです。
これからの進化にも期待
ほんのちょっと表面的なことだけを書きましたが、みなさんにはかなり難しかったかもしれません。
ただ、マウスピース矯正はこうやって日々改善がされているということを知っていただければ嬉しいです。
マウスピース矯正は針金の矯正と比べて歴史が浅く、賛否両論あるのは事実です。
ただ、本当にマウスピースの進化スピードが速いため、5年前に治療を受けた人の意見が、すでに参考にならない可能性もあります。
それだけ今の社会は進歩が速いということですね…。
私だけの意見で決めず、マウスピース矯正反対派の先生の意見も調べたり、いろいろな情報を加味して、最終的にみなさまが納得できる治療方法を選んでください。
少しでも参考になれば嬉しいです。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!