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第111回【せっかくの矯正が台無し?】後戻りって何ですか【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、矯正後の後戻り(あともどり)について綴ります。

 

 

後戻りって何?

皆さんは、矯正治療後の後戻りについてご存知ですか?

 

矯正治療で綺麗になった歯ならびですが、治療後に元の位置、すなわち治療前の状態に戻ろうとするんです。

これを、歯の後戻りと言います。

 

 

歯の繊維が引っ張られる

これは、矯正装置によって歯を動かしても、歯の表面についている繊維が、元の位置と繋がっており、その繊維によって引っ張られることが原因と言われています。

 

縁日の「ヨーヨー釣り」でもらえる「ヨーヨー」に似ているかもしれません。

ヨーヨーは遠くまで行っても、ゴムの力で戻ってきますよね。

ヨーヨーの先の風船部分が「歯」

ヨーヨーのゴムの部分が「繊維」を表しています。

 

せっかく歯が遠くの位置まで動いても、繊維は元の位置から伸びた状態で引っ張られているので、その繊維の力で歯が元の位置に引っ張ってしまうのです。

 

 

意外と強力な繊維

この繊維の力、皆様が思うより頑固なんです。

もちろん、ヨーヨーのように一瞬で「びよーん」と戻ることはありませんが、じわじわと月日をかけて、前の位置に引っ張ります。

歯は、この弱くて持続的な力がかかると、動いてしまいます。

 

完全に元の位置まで戻ってしまうことはほとんどありません。

ですが、矯正装置を外した直後より、ちょっと歯が動いたな、崩れてしまったな、と感じるぐらいには、歯が戻ってしまいます。

 

この繊維の力をなくし、新しい位置で安定させようとすると、長い年月を必要とします。

 

当院では、おおよそ2年、後戻り防止のために装置を装着します。

 

 

装置はシンプルです

後戻り防止装置といっても、特別なものではありません。

比較的シンプルで、取り外しのできるものです。

「リテーナー」と呼ぶ医院も多いと思います。

 

当院では最初の1年は、食事と歯磨きの時以外の終日リテーナーを使用し、残りの1年は、夜寝ている時のみの装着をします。

矯正が終わってから2年もつけるの…と思われるかもしれませんが、将来の歯並びに影響してきます。

ぜひ、頑張りましょう。

 

 

永久に固定するタイプもあります

リテーナーは基本的に取り外しができるタイプを使用しますが、固定式の、取り外せない後戻り防止装置を装着する医院もあります。

私はあまり使いません。なぜなら、歯磨きが難しくなるからです。

歯石も付きやすく、どうしても磨けない部分が出てきますので、固定式のリテーナーを装着している方は、歯科の定期検診は必ず行くようにしましょう。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

今日は後戻りの基礎知識と、後戻り防止装置についてお話しました。

明日は、後戻りのもう1つの原因について、綴りたいと思います。

お楽しみに!

 

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