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第147回【無意識】寝ているときに使う装置ができません(前編)【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、寝ているときに使わなければいけない装置がなかなか使えない!とお悩みの方や、お子さんが寝るときにちゃんと装置を使ってくれないとお悩みの親御さん向けに、記事を書きたいと思います。

 

 

夜間に使う装置は多い

矯正治療では、寝ている間に使う装置が結構いろいろあります。

 

大人の矯正で使用する針金の装置など、取り外しのできない装置はもちろん寝ている時も装着していますよね。

それ以外に、取り外しのできるタイプで、夜間だけ使用する装置であったり、家にいる間だけ使用するような装置があります。

 

 

ヘッドギアやプロトラクター

家にいる時だけ使用する装置の代表例がこのヘッドギアやプロトラクターです。

主にお子さんの矯正で使用します。

あごの成長を促したり、反対に抑制したりする装置です。

寝ている時を含め、家にいる時に使用する装置です。

 

 

リテーナーや拡大床装置、床矯正装置

後戻り防止装置として使用するリテーナーも、治療後半では寝ている時だけの使用になります。

また、拡大床装置(一部の流派では床矯正装置とも言います。)も、歯科医師の考え方によっては、家にいる時だけということがあります。

ちなみに私は、拡大床装置は終日利用をお願いしています。

 

 

使えない理由は2つ

上記のような装置を使用している患者様の中に「装置を使えない」と悩まれる方がたまにいらっしゃいます。

装置が使えない理由は大きく2つに分けることができます。

 

装置が気持ち悪くて使えない/外してしまう

装置を口に入れていると気持ち悪くて使えない、とか、寝ている間に無意識に外してしまう、気持ち悪くて装置をつけていると眠れない、などが1つ目の理由です。

確かに、口の中は髪の毛が1本入っただけで気づいてしまうような、繊細な器官です。

装置が気持ち悪いと感じるのは、正常な反応かもしれません。

こういった場合は、次のような対策をすることができます。

 

 

入眠1時間前には装置をつける

装置が気持ち悪いと感じるのは、装置を付けてすぐの時です。

装置をつけて1時間もしたら、慣れてきます。

寝る直前にはめるのではなく、眠る1時間前ぐらいにはつけてみましょう。

 

 

日中も装置をつけてしまう

寝ているときだけでなく、起きている時も装置をつけておくというのも1つです。

 

皆さんの中で、歯の詰め物をしたことがある方ならお分かりいただけるかと思うのですが、歯の詰め物をつけた初日は、あまり気持ちが良い状態ではありません。

なんだかちょっとかみ合わせが合わないような感じがしたり。

でも、数日経てば、その違和感もどこかへ消え去ります。

矯正装置も同じで、ずっと装着しておくことで、慣れにより気持ち悪さをなくすことができます。

 

寝る時間だけだと気持ち悪い、という方は、終日使用をしても良いか、担当の矯正医に聞いてみましょう。

多くの場合で、使っても良い、と言われるはずです。

ちなみに当院では、装置は最初から終日使用をお願いしています。その方が慣れるのも早いからです。

 

 

諦めが早くないか、振り返る

特に成人の方で多いのですが、ちょっと試してみただけで、「合わない」「気持ち悪い」「話しづらい」とさじを投げてしまう方がいらっしゃいます。

お気持ちは分かるのですが、ちょっと早すぎませんでしょうか。

 

例えば20歳の方だとしたら、20年間慣れてきたお口の中に異物が入るわけです。

40歳の方なら40年。その口の中に異物が入るわけですから、気持ち悪いのに慣れるまで、ちょっと時間がかかってしまうのは当然とも言えます。

 

すぐに諦めず、もう少し頑張ってみませんか。

 

 

今日はここまでです。明日はもう1つの理由について、お話したいと思います。

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

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