BLOGしょう先生のブログ

読書感想文:変な家(著者 雨穴)

友人にお勧めしてもらって、「変な家」を読みました。

来週には映画化も決まっているようなので、ご存じの方も多いかもしれません。

あなたには、この間取りの「謎」が、解けますか?

背表紙に書いてあるこの文言通り、よく見ると一風変わった間取りの家から始まるミステリー。

今日はこの本の感想を書きたいと思います。

とはいえ、内容を書いてしまうと読むときの楽しさがなくなってしまいますので

内容には触れず、少し違う観点から書いてみたいと思います。

著者の雨穴(うけつ)さんはホラー作家とのこと。

本で文字として読むだけでも少し怖かったです。

これを映像化してしまうと

かなり気持ち悪いんじゃないかなと思うんですが…

どんな風に映画化されているのか、興味を持ちました。

 

友人からは「実在した話を本にしたものだ」と聞いていました。

私は過去に神戸で起きた衝撃的な事件の主犯「少年A」と同世代のため

読み進むにつれて

この本の内容と類似の事件があったことを思い出して

気分が悪くなり、ソワソワと落ち着かなくなりました。

 

でも、「この作品はフィクションです」と

巻末に書いてあって、ほっとしました。

もうあんな事件は二度と起きてほしくないです。

私は衣食住の中でも特に食と住が大切だと思っています。

もちろん衣も大切なのですが

住む場所と食生活が荒れていると心も荒んでしまう。

 

私の場合、求める住環境は

陽の光が差し込むこと

窓が多く、外の世界が感じられること

欲を言えば海が見えること

夜に騒音がないこと

などが大切ではないかと思っています。

 

一時期高速道路沿いに住んでいたことがあります。

夜中も車の走る音が絶え間なく続いていたり

近くの病院に向かう救急車のサイレンが毎日聞こえてしまって

精神的に落ち着きませんでした。

 

人が家を作る。

そして、家が人を作る。

やっぱり家は、大切じゃないかなと思います。

さて、この本はミステリーということで、事件が起きているのですが

やっぱり結末は、ちょっともやもやしてしまいました。

以前のブログ記事

水戸黄門とアンパンマンで育った人間が、大人になったら

でも書きましたが、どうしても勧善懲悪で育った私には

「誰かを守るためには、こうするしかなかったんだ」的な結末が

納得できないんですね。

 

この世の中には数えきれないほどの

理不尽、不条理、不平等があります。

それは私も、知っています。

 

だけど、少なくとも、本の中の世界ぐらいは

悪いものが罰せられる場所であってほしいな…と

思ってしまいます。

 

現世で割り切れない、やりきれない気持ちがあるからこそ

本の中の世界は気持ちよくあってほしい。

そう思います。

 

みなさんはこの本を読んで

どんな感想を持たれるのでしょうか。

また読まれた方は、感想を聞かせてくださいね。

 

1時間から2時間ぐらいでさらっと読み終われる

とても読みやすい本です。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!!

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