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第113回【実は難しい】後戻りしちゃった後の再矯正について【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、後戻りした後の再矯正について、綴りたいと思います。

 

 

もう1度矯正できる?

矯正をした後に、歯が後戻りしてしまう理由について、昨日、一昨日とお話をしてきました。

【関連記事】第111回【せっかくの矯正が台無し?】後戻りって何ですか【矯正コラム】

【関連記事】第112回【装置だけじゃない】後戻りの原因は日常習慣にあり【矯正コラム】

 

 

とはいえ、もうこの記事を読んでおられる段階で、後戻りしてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時は、もう一度矯正治療を受けられるのでしょうか?

 

大丈夫です。

再治療を受けることは、原則できます。

 

 

簡単ではありません

ただ、簡単ではありません。

後戻りというのは、ガタガタの状態が最初よりましになっているため、ちょこっと触れば治るでしょ?ぐらいに思われがちなのですが、そうではありません。

基本的には「最初の矯正よりも難しい」ぐらいにお考えいただいた方が良いかと思います。

 

ガタガタの量が少ないのに、簡単じゃないのは、なぜでしょうか?

 

 

制約が多い

それは、再治療には制約が多いからです。

歯は矯正の力をかけると動かすことができますが、何度も動かすことは歯の健康にとって良くありません。

また、過去の矯正で歯を抜いている場合、後戻りの矯正でさらに歯を抜くことはできないことが多いです。

歯が少なくなりすぎてしまうと、良くないですからね。

そういった制約から、再治療は難しくなりがちです。

 

 

後戻りした原因って何だろう

また、「1度後戻りした」ということは、何か原因があると考えられます。

その根本的な原因を取り除かなければ、再度後戻りするかもしれません。

つまり、ちょこっと表面的に並べなおしたとしても、またガタガタが再発するかもしれないのです。

 

後戻りした原因を考えて、前回の治療にさらに工夫を加えて並べなければならないため、最初の矯正よりも考えることが大切になります。

 

 

1つを治すために、複数を触る必要がある

ちょっと治せば完成なんだけど、そこだけを治すわけにはいかない、という再矯正の特徴は、ルービックキューブに似ています。

あと1つで完成!となっても、またぐるぐるぐるぐる回して完成させないといけませんよね。

一見遠回りしているような動きをして、完成に向かっていきます。

 

これと同じで、前歯をちょっとだけ治したい…

と思っても、そのために奥歯を触ったり、全体を整える必要があります。

このあたりが、患者様と私たち歯科医療従事者の間でずれが生じ、なかなか理解を得られなかったりします。

 

 

難しい「後戻り後の再矯正」をしないために

「ちょっと前歯だけ」

「ちょっと右側だけ」

そうお考えの患者様は多いのですが、実は、複雑な問題が絡み合い、後戻りが生じている可能性があります。

 

根本的に解決することはとても難しいですし、費用も期間もかかります。

再矯正をしなくて良いように、きちんと後戻り防止装置(リテーナー)をつけるようにしましょう!!

 

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

関連記事です。

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