BLOGしょう先生のブログ

第130回【実は損してる?】予約変更の落とし穴【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

 

予約変更をすると、損するかもって知ってた?

さて、みなさんは日常生活でいろいろな予約をしますよね。

乗り物の予約、習い事の予約、美容院の予約、食事の予約、そして、歯医者の予約。

さまざまな予約を、変更することってありますか?

 

基本的に変更しない、という方もいれば、割と頻繁に変更する、という方もいるかと思います。

よく変更するという方、目に見えないところで、損をしているかもしれません。

どんな損をしているかと言いますと…

 

1)診療時間を短くされている

歯科医院では、患者様の処置内容やその患者様の特徴に応じて、時間配分を考えています。

例えば、歯医者が苦手な人に対しては、ゆっくり説明をしたり、間で少しずつ休憩を取れるように、通常なら30分の診療時間のところを特別に45分確保したりします。

また、難しい治療の方には、納得して治療を受けていただくために、説明の時間を余分に予約したりします。

 

そういった+αの時間を患者様のために確保している場合、直前に予約変更を希望されると困ります。

長い時間の予約枠をおさえておくことは難しいからです。

 

特に当日や前日の予約変更となると、他の患者様との兼ね合いで、当初予定していた時間よりも短い時間しか確保できないことがあり、満足度の高い治療を受けられない可能性が高まります。

 

 

2)同じ時間でも、処置内容を変更される

1)と似ていますが、治療内容を変更される場合があります。

例えば、患者様のAさんは予約を当日に1時間遅らせました。

Aさんは「16時から17時に変更しただけ」と思っていらっしゃるかもしれません。

 

しかし、医院側から見ると、それは全く異なります。

16時はもともとAさんとBさんの2人が入っていました。

2人の処置はスタッフの手を借りれば、同時進行できるものでした。

 

しかし、17時にはCさんの予約が入っています。

このCさんの処置内容と、Aさんの処置内容は同時進行ができません。

 

そうなると、Aさんの処置は少し内容を変更せざるをえなくなります。

 

 

こんな電話は要注意

患者様「すみませーん、ちょっと今日の予約時間間に合わないので、予約時間変更したいのですが…」

受付「かしこまりました!では、明日の13時はいかがでしょうか?」

患者様「今日しか行ける日がないんですよね…遅い時間とか空いてないですか?」

受付「(うーん…全然空いてない…)ちょっと院長に確認しますね!」

・・・

受付「お待たせしました!では、今日の17:45にお越しいただけますか?」

患者様「ありがとうございます!(なんだ空いてるんじゃん)」

 

よく、院長に確認しますと言われたのち、予約が取れることがあるかと思います。

これは、「本来の予約時間は確保できないけれども、なんとか予約をねじ込めませんか?」と、受付が院長に確認しているのです。

 

つまり、無理をして予約を入れているんです。

そうなると、本来の予定ではなく、応急処置だけで終わったりします。

 

これでは、良い治療を受けられないと言えるでしょう。

 

 

3)予約はしているが、来ない人として扱われる

繰り返し変更やキャンセルをする方は、きっと次も来ないだろう、ということで、予約外におしやられることがあります。

つまり、来ない前提で他の患者様の予定を組んでいる、というわけです。

 

「そんなことけしからん!」と思われるかもしれません。

でも、当日に来られないのは、歯科医院にとって損害なんです。

飲食店が無断キャンセルに困っているニュースが時折報道されますが、歯科医院でも同じです。

準備をして待っているスタッフがいます。

 

もちろん人間ですから、急な変更はあるものです。

数回予約変更をしたからといって、こんな扱いはしませんが、当日キャンセルや予約変更を繰り返す方に関しては、このような扱いになることがあります。

 

 

子育てと似ている部分もあるかも

子育て中って、予想外のハプニングがつきものですよね。

 

日曜の朝、今日はおいしいご飯を子どもたちに!と思っていたのに、子どもが日中に兄弟喧嘩。

そして弟は怪我。

そんな大変な時は、時短メニューのカップラーメンで対応して帳尻合わせ。

 

なんてこともありますよね。

 

子ども達は大好きなカップラーメンで満足しているけれど、お母様(お父様)の中では、もっとおいしい食事を作ってあげたいと思っていた…

別にカップラーメンでも食欲は満たされます。

でも、予定変更がなければ、もっと体に良いお料理ができていたかもしれません。

もっと色鮮やかなお料理で楽しく食卓を囲めたかもしれません。

 

歯科医院でも同じです。

 

良い治療をしようと思って、心を込めて準備をしていたけれど、急な変更でドタバタした。

そんな大変な時は、今の時間でできる治療だけを実施する。

もっと良い治療ができていたかもしれません。

もっといろいろな提案ができていたかもしれません。

 

別に予約変更をしても治療は進みます。ただ、最善の治療からは遠ざかって行きます。

ぜひ皆様が良い治療を受けられるように、このことは知っておいてくださいね。

 

 

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