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第156回【大人も子どもも】矯正治療を順調に進めるたった1つのコツ【矯正コラム】

おはようございます。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

今日は、矯正治療を順調に進める、たった1つのコツについてお話します。

 

 

言われたことを、言われた通りにする

矯正治療では「歯が予定していた通りに動かない」ことが多々あります。

その場合、私たち矯正医はさまざまな原因を検討します。

いろいろな試行錯誤を繰り返したり、場合によっては歯が動き始めるまで忍耐強く待つことが必要なこともあります。

 

そんな中、患者様ができることって何があると思いますか?

 

それは、「歯科医師や歯科衛生士に言われたことを、言われた通りにする。」たったこれだけです。

でも、このたったこれだけを守ることができない人が、ものすごくたくさんいらっしゃいます。

患者様が言われた通りにできないことってどんなものがあるのでしょうか?

 

 

1)歯をきちんと磨く

矯正治療中は虫歯のリスクが高まります。

歯と歯の間や、装置のすきまなど、たくさんの磨きにくい部位があります。

普段以上に歯磨きをしっかりとしていないと、虫歯ができます。

虫歯ができると、歯の治療のために装置を外したりする必要が生じますので、治療が遅れます。

 

また、歯磨きがきちんとできていない方は経験上、装置がよく外れる傾向にあります。

装置が外れてしまうと、再来院が必要になるため、また時間がかかります。

 

 

2)間食回数を控える、だらだら食べ・だらだら飲みをしない

おやつなどは時間を決めて規則正しく取るようにお伝えします。

しかし、だらだらとお酒を飲んでしまったり、何度もおやつを食べたりする方がいらっしゃいます。

これは先ほどの歯をきちんと磨くと同様、虫歯のリスクが高まります。

また、間食時には取り外し式装置を外していることが多いため、装置の使用時間を短くする原因となり、良い治療結果が得られなくなります。

 

 

3)定められた使用時間を守る

矯正装置には固定式、すなわちつけっぱなしのものと、取り外しの可能なものがあります。

取り外しの可能な装置は、使用時間を守っていただかなければ効果が得られません。

ムーシールド、マウスピース、床矯正装置、顎間ゴム、ヘッドギアやリテーナー(後戻り防止装置)など、全てのものに適切な使用時間があります。

それらの使用時間を守っていただけないと、効果は得られません。

 

 

4)予約通りに通院する

患者様1人当たりの診療時間は決まっています。

30分の予約枠で、10分遅れられた場合、その患者様の施術時間は20分となります。

単純計算で、予定の2/3しか治療が進まなくなります。

実際には次の患者様に10分お待ちいただいてしっかり最後まで診療をすることもありますが、毎回そのような対応ができるわけではありません。

予約時間通りに通院しましょう。

 

 

5)自宅でできる口周りの筋肉のトレーニングをきちんとする

矯正治療では、自宅で口周りの筋肉の筋トレをお願いすることがあります。

口腔筋機能療法といって、矯正治療後の後戻り防止などにも役立つ、重要なトレーニングです。

これをしっかりと実践していただけなかった場合、矯正治療後に後戻りが生じたり、そもそも歯が動きにくくなる場合などがあり、治療期間が延長します。

 

 

まとめ:言われたことは、言われた通りしましょう

矯正治療は、診療室で完結するものではありません。

自宅でも言われたことをきちんとやっていただかないと、効果が得られません。

 

たったこれだけの、シンプルなルール。

だけど、守れない人がたくさんいます。

矯正中はしっかりと指示を守って、治療をスムーズに進めていきましょう!

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました!

 

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